異世界に飛んで無力な普通の女子高生は筋肉に目覚めて無双する(旧題・佐藤アリスの非日常的で不可思議な日常)
おじぇい
序章
私、
佐藤というありきたりな名字の下にアリスと読む可愛らしい名前がついていることも含め、普通の高校生である。好きな果物は桃。身長は少し低めだが若干低めなだけ。目立つ方の人間では無いがそれなりに友達もいるし身だしなみにだって気をつけている。自分では充実した日々を送っていると思っている。
しかし今、目の前には槍を持ったトランプがいらっしゃって、その槍の先は我が身に深々と刺さっている。このような異常な光景はどうして起こったのだろうか。
痛いかと聞かれれば痛い。めちゃくちゃ痛い。血ー出てるし死ぬのかな?いい人生だったよ。心残りがあるとすればクラスメイトのメイドコスを見れなかったことだけかな。
と、思っているうちにこの兵隊さん槍抜こうとしてませんか?
ずじゅぶ
あぁ限りある寿命は減ったようだ。失血死コースまっしぐら。
長いな。こう、失血死ってさ、意識がなくなってくるんじゃないの?めちゃくちゃ冴えてるけど。あとなんか刺されたあたりが熱いな。光ってるかも。これから走馬灯の上映会か。割と楽しみ。でもなんかトランプさん達騒がしいな。黙れよ。更に熱くなってきた。光も増して、
すぅう
光が引いた。あれ?痛みも引いた?お腹を見ると
「ふさがってる!」
どうやら傷は完治したらしい。ピンピンしている。あたりを見渡すとトランプと目が合った。
「っ!…化物め」
うるせぇよ。化物はお前やん。てか不思議の国のアリスのトランプ兵やね。ってことはやっぱりここは異世界!?
「うおぉぉぉお〜。来ましたわ。異世界に来たのですわ」
あら失礼。興奮しすぎてなんか語尾まで変わってしまった。でも身体は変わってないから転生ではないのか。まずは情報収集から始めよう。
「すみませ〜ん。日本ってしってますか?」
「そんなものは知らん。さっさともとの世界に帰れ!おい!こっちくるな。抵抗するならおなごの姿をしていようと容赦はないぞ」
めちゃくちゃ敵視されてる…。誤解だって。まぁいきなり殺しかけた相手が回復するのは怖いけどね。でも「抵抗するならおなごの姿をしていようと容赦はしない」って最初にあなた私を刺しましたよね。話せば分かるというのでまずは対話からはじめることにする。
こうして不思議な日々が始まった。
※追記
投稿は不定期になるかもしれませんが一週間に1話以上更新するよう努めますので宜しくお願いします。
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