第4話 罪が僕を呼べ


狂う時計 玩具の時計 硝子の時計 


淡いお伽噺が繰り広げられてしぼむ風船


僕は許しを請う孤児だ 


父の顔を知らない私生児 


だってこの人ごみには神経がないから 


それがデラックスに宣伝されている看板


僕はそこを知りたいのさ 




なぜ、生きていくのだろう 


なぜ、死んでいくのだろう 




罪が罪を呼べ 僕が僕を呼べ 


涙の奥には永遠不滅な絶えた糸と赤い瓶


幾つものの年月が過ぎる 


四つの露草 追われた幼子 


消える、消える僕の運命 


闇の中で喘いでいる 




鬼火がこちらを馬鹿にして、影、影、影、影 


喰われた友よ 


名まえが消えた我が友人 喰われ、喰われ、喰われ 


闇に包まれて 


夜の声が僕を覆う


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