掲示板
連喜
第1話 雷魚さん
俺は人と関わるのが苦手だ。
表面的には話すし、同僚たちと一緒に仕事をして、何かを達成したり、充実した時間を過ごすことにはやりがいを感じている。一緒に飯を食ったりも普通にする。
でも、友達かというと、そうでもない。転職したら切れてしまうくらいの関係だ。
以前の俺はネットで地味に人とコミュニケーションを取ったりしていた。それも過去のことだけど。今はやらなくなった。やっぱり忙しいし、ネットを通じての人間関係もリアルと変わらないからだ。俺はコミュ障だから、ネットでも長く続かない。どこかのサイトに出現して、いきなり見るのをやめてしまう。そしたら、そこで出会った人とも終わりだ。
俺はある時期、怖い話が好きな人たちが集まる掲示板にはまっていた。その掲示板は今でもあるし、ネット上に俺の残留物が漂っていると思うと恥ずかしい。
気が付いたら、もう、15年くらい経っているかもしれない。
ホラー好きも大概にしろと思う。
そこによく遊びに来ていたある人物がいた。HNは今でも覚えてるけど、仮に雷魚さんとする。性別はわからない。本人に自覚はないのだろうけど、どちらかわからないようになっていた。でも、「自分は・・・」と書いていたので、男かもしれない。
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