第25話 前回訪問の総括
去る2023年9月17日の訪問についての総括を、ここで簡単に。
この度の訪問と相成った時期が、32年前の面影となる物証がすべて撤去された後であり、当時の状況を簡単に思い出せなかった。
これは、島の反対側を回って現地入りしたことが最大の理由である。
前回は、恐らく島民の方もしくは船員に尋ねたうえで港から学園跡までを往復していると思うが、そのときの行き帰りの光景は全く記憶に残っていなかった。
無論、写真の残っているコンテナの姿や事務所近辺の様子は記憶に残っているのであるが、これは写真があるだけでなく、それに加えて事件の特質による強烈な印象が今に至るまで残っていた故のことであると思料される。
今回の訪問においての最大の収穫は、小佐木島という瀬戸内海の小島の様子をきちんと自らの目で確かめ、その証拠を写真によって保存できたことである。
過日のコンテナ等残置物の撤去により、風の子学園ができる前の状態に戻ったと言えるかどうかはともあれ、当該現地の状況は言うなら「ゼロ」の状態に戻っているものと言えるのではないか。
その状況を確実にとらえられたことは、今回訪問の最大の成果であった。
ただし、問題となった風の子学園の遺構とその位置取り等について、現状の現地において確実にとらえきれなかった点が、課題として残った。
これについては、当時の資料及びネット上の情報を再確認の上、近いうちに再訪することによって現地の現状と当時の状況のすり合わせを行い、もって本件の更なる総括へと進めていくことが肝要であるとの結論に達した。
よって、近日中に現地を再訪することにいたします。
以上
2023年10月13日未明
与方 藤士朗
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