第7話 美辞麗句は、ホントにご用心!

 何が自然だ、笑わせるな!


 この件に関しては、もう、これしかない。

 大体、やたら滅多ら「自然」だの「人間」だのを標榜するかの如く口にするアホどもというのは、おおむね、テメエの能力に自信がねえからですよ。

 そうそう、出来もしねえのに、田舎暮らしにあこがれるとかいう手合いも、同列同レベルや。すべてがそうとは言わんが、わしは、そんなものにあこがれることはないよ。頭大丈夫かと、少しは心配しておいてやるわ。


 さてさて、この風の子学園の坂井某とか抜かす海軍くずれのおっさん、表はともかく、実際はというと、「接待」だか何だかの「営業」の甲斐あって入所者が見込めたときには、手伝いに来てくれていた人に向かって、な、なんと!


「労働力になるで」


とかなんとかのたまっていたそうや。これ、週刊誌の記事の記憶やけど。


 で、その「自然」とやらに囲まれて、動物もいて、云々。

 なんと、「乗馬場」まであったそうやけど。

 ところで、その動物ら、園長が逮捕されて後、どうなったのだろうかね?

 世話する人間もおらんし、野生化したの?

 それとも、そもそもいなかった、とか?

 こんなところに連れてこられた動物さんらも、かわいそうやで。


 いずれにしても、無責任を通り越した話ではある。


 海を隔てて隔離して、逃げられんようにして、強制労働?

 それのどこが、不登校やらなにやらの「矯正」や。

 何が豊かな自然に囲まれて、だ。

 笑わせるな!


 そういえば、ビートたけしこと北野武氏が、とある週刊誌の連載コラムで、自然を大事に、自然と触れ合って云々という人間が、ガソリンばらまいてクルマで田舎に行くような手合いに向けて、こんなことを言っておったな。


 そんなに自然を大事にしたいなら、クルマに乗ってうろついてねえで、エアコンの利いたテメエの家だかマンションだか知らんが、そこで大人しくしてやがれ!


 こんな感じの論調やったぞ。ジャンジャン!

 まったく同感だぜベイベー!


 この手合いが、自然の云々と言うときは、もう、眉に唾つけて聞いておくくらいでちょうどええわ。

 そんなもので、何が情緒豊かに、だ。たびたび、笑わせるな。

 こいつらの言う「自然」というのは、人とのつながりよりもテメエらの内輪だけで完結する世界で傷の舐めあいのようなことをしながら「寄り添って」生きていければ幸せだって程度の、浅知恵のシンボルでしか、ねえのよ。

 その浅知恵を担保するのが、「人間」って言葉や。

 こんなクズどもでも、一応、「人間」の姿格好をして、天賦の人権が与えられて、法的には自然人として扱われるわけやからな。

 でまあ、「人間」って言葉の響き、確かに、聞こえはええからね。

 とはいえその実態は、東条英機閣下がおつくりになられたという「戦陣訓」もはだしで逃げ出すくだらなさってことよ。もちろん、カミソリ東条と言われたほどのお方の書かれるような、「美文」には程遠いけどな。

 で、内容なんか、ないよう(わっはっは)。


 繰り返すぜ、しつこいけど!

 とにかく、「自然」や「人間」という言葉をやたらにありがたく標榜する手合いの戯言(白昼堂々と起きて述べる「寝言」とも申すぞ~わっはっは)には、眉に唾をつけて聞いてちょうどええくらい、ってことや。

 こんな言葉に踊らされるような盆暗が、それで、痛い目に合うのよね。


 風の子学園事件の教訓としては少しずれた感はあるけど、というか、ずれたとか何とかいうレベルを通り越して飛躍した先に来たような気もせんではない。


 でもまあ、これは確かに、いろいろなところで通用する話だと、思うからさ。


 実は今日、9月12日は、わしの誕生日やねん。

 50歳をとっくに超えたおっさんが、プリキュアを観るだけならともかく、こんな駄文を垂れ流すのもオトナゲないと思えてきたから(そういうことにしとく)、このシリーズは、本日にて、完結させていただきます。

 ほな、皆さん、達者でな!


 最後の最後に、教訓をもう一度。

 自然だの人間だの、純朴な風土だの、そんなきれいごとをほざく手合いの言動は、詐欺師も顔負けの裏があるから、要注意されたし。


合言葉は・・・、「何が自然だ、笑わせるな!」


 危ない! 危ない!

 夏よりも、美辞麗句は、ホントにご用心!



 以上! 押忍!

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