第2話 虐げる森
入ってくんなよ この森に
呪ってやるぜ 俺は しつこいぜ
粘着野郎なんだ
看板なんて 背負ってないけど
置き去りにした ポイ捨てした
ごみのような なにか
くだらないと 掃き捨てられた
週末の 午後の暗がり
「見上げても、何も見えない」
ほら 予想通りの森だった
「鏡に移していいかい?」
そこならきっと 安心して眠れるだろう
さようならが始まりで
おはようが終わりの言葉だった
涙を全部森にしてしまえば
外の嫌なものなんて見ないですむ
「泣きたかった」
「ただ泣きたかった」
「泣いていたかった」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます