第2話 セレスSIDE
俺はゼクトを含む4人をそれなりに大切に思っていた。
だが、彼奴らが思っているような感情じゃない。
簡単に言うなら『父性』と『友情』だ。
そこには男女という意味での恋愛感情は無い。
俺には彼らに黙っていた事がある。
それは『俺が転生者』だという事だ。
前世の俺は42歳の親父だった。
その記憶が色濃く残っている。
だからゼクト達が、どうしても子供にしか思えない。
42歳のおっさんが死んで、この世界で14年…そんな俺からしたら、子供にしか思えない。
せめて20代後半位じゃないと…恋愛対象には思えない。
メルと付き合っていたのは、ゼクトお前がマリアとリダばかり構って相手をしてやらないからだ。
一人いつも寂しそうにしていたからな。
お前が3人全員欲しいっていうなら、それで良い。
メルも元々はお前が好きだったんだよ。
頑張れよ!
魔王討伐!
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