【第1部完結】高校時代に好きだった元同級生のS級クール美女が隣に引っ越してきた。義娘とともに。
篠宮夕
「おかえり」がある生活
第1章
第1話
社会人になってから、同窓会などで「高校時代に好きだった──だけれど、当時はあまり会話しなかった憧れの女の子」と再会したら、何か起こるだろうか。
はっきり言おう。答えはNOだ。
そもそも、所詮、高校時代の感情は高校生のときのもの。
社会人になって改めて高校時代の想い人に出会ったところで、恋が再燃することなんてないだろう。
百歩譲って自分の恋が再燃したとしても、相手側もそうだとは限らない。
相手側も恋に落ちるぐらいなら、高校時代に脈があったはずだ。
どうだ? 思い返してみたが、心当たりはやっぱりない。
ということは、そんなのはただの妄想なんだ。
だから、社会人になって高校時代の想い人と再会したところで何もないと思っていた。
そんな想いが変わりはじめたのは、社会人六年目の二十八歳の夏。
十年ぶりに、彼女と出会ったときから始まった。
最初に宣言しておこう。
これは、社会人×社会人のラブコメだ。
そして、『家族』の物語だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます