各話の内容ざっくり紹介

第一章 シルヴァーベルヒ

Ⅰ.変わり者の邂逅

(4,066文字)

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【①弟子にしてください!】


 街外れに住む錬金術師のウィリアムが研究に行き詰まってうなっているところに、子爵令嬢ウリカ・フォン・シルヴァーベルヒが訪ねてきて、弟子にしてほしいと願いでる。

(2,003文字)

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【②俺は弟子はとらん!】


 子爵令嬢の弟子入り志願を断り、家の扉を閉めようとするウィリアムだったが、ウリカ嬢は手にした剣を使って食い下がろうとする。それに根負けしたウィリアムは渋々彼女を家に招き入れることに。

(2,063文字)


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


Ⅱ.若き皇帝代理

(5,303文字)

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【①虚飾皇后の息子】


 王都からの召喚命令に応じてヴァルテンベルク公爵に遣わされた使者は、初めて訪れた皇城の偉容いように圧倒されながらも、皇帝への謁見を願いでる。やがて通された謁見の間では年若い皇子が使者を待ち構えていた。

(1,424文字)

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【②王の威厳】


 不正を誤魔化すために賄賂わいろを持参してきたヴァルテンベルク公爵の使者は、皇帝代理を務める第一皇子アルフレート・ハイムを虚飾皇后の息子だと侮ってかかるのだが、それは大きな計算違いだったことを知る。

(1,932文字)

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【③格好の悪いことだ】


 謁見を終えて自室へと向かう第一皇子アルフレートは、ヴァルテンベルク公爵が送ってきた使者の体たらくを鼻で笑う。それを冷静にいさめる近衛騎士ユリウスに絶大な信頼を寄せながらも、その本心を計りかねて、アルフレートは漠然とした不安を抱いていた。

(1,947文字)


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


Ⅲ.子爵令嬢の縁談

(4,297文字)

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【①困ったねぇ……】


 変わり者と噂される令嬢ウリカを擁するシルヴァーベルヒ子爵家に、この日縁談が持ち込まれていた。当事者であるウリカが不在のなか、屋敷では慌ただしく準備が進められていた。

(2,450文字)

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【②いかにも儚げな少女】


 ウリカに縁談を申し込んできたクライルスハイム伯爵を迎え入れた当主のステファンが、娘の体調が優れないことを説明していると、ガウンを羽織り、ウリカを名乗る少女が応接室ドローイング・ルームに顔を見せる。

(1,847文字)


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


Ⅳ.ステファンの思惑

(5,335文字)

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【①着替えようと思いまして】


子爵令嬢の代役を務めた令嬢の侍女ハイジとともに、ウリカの部屋へと退避した子爵家嫡男のジークベルトは、クライルスハイム伯爵の人柄についてハイジと論評しつつ、その一方で想い人に弟扱いしかしてもらえないことに落胆する。

(2,631文字)

―――――――――――――――

【②父上の差し金だろうね】


 ウリカの部屋で昼食をとりながら、ウリカの脱走について違和感を抱き首をかしげるハイジに、父であるステファンが仕掛けたことだろうと答えて、ジークベルトは自分の推測を語る。

(2,704文字)


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


Ⅴ.貴族たちの噂話

(8,298文字)

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【①ステファン卿はブレないな】


 シルヴァーベルヒ邸を訪れたユリウスは、嬉しそうに駆け寄ってきた従弟のジークベルトに出迎えられる。ともに客間サロンへと向かいながら、この日の縁談についての顛末を聞いて苦笑を抑えられずにいた。

(2,114文字)

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【②……は?】


 ジークベルトと談笑するユリウスのもとにステファンが姿を現し、クライルスハイム伯爵の話題がでる。かの伯爵はユリウスに関心があると言う。それがウリカとの縁談にどう繋がるのか疑問に思うユリウスは、思いもかけない噂話を聞かされる。

(2,219文字)

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【③打算で動く貴族たち】


 ユリウスとウリカに関する根も葉もない噂話が広がった経緯をステファンが解説する。しかし信憑性があるとは限らない噂をどうして多くの貴族たちが信じるのか、と疑問に思うユリウスとジークベルトに、ステファンは迷うことなく答えを告げるのだった。

(1,702文字)

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【④社交界って怖いなぁ】


 ステファンの説明によって、貴族たちの間に噂が定着した理由と、それを信じたクライルスハイム伯爵の思惑にひとまずは納得したユリウスとジークベルトだったが、最後にその感想をジークベルトがぽつりと口にするのだった。

(2,263文字)

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第一章の合計文字数:27,299文字

プロローグからの累計:29,077文字

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