2023年6月19日 小森の花嫁の解説

 小森の花嫁についても、津多ノートをご覧の皆様はほとんどの方が読まれたと思うので、感想等で言及されることがなかった設定のことを少し書いてみようと思います。ネタバレになるだろうと、気を遣って頂いたのだと思いますけど。

 ええ、まあ、ネタバレを含むのでまだご覧になってない方は、そっ閉じして頂いて構いません。あとはTwitterの相互フォローさんでなぜか第6話で止まってる人とかいらっしゃるんですけども、ま、いっか。


[鈴木]稲わらを積んだ穂積をスズキ、ススキと呼ぶことから、この名字が生まれたと考えられているそうな。稲荷神社ではなくて、熊野神社の布教の関係で和歌山県から全国に広まった名字とのこと。


茅花ちばな]そのままイネ科の茅の花のこと。ツバナ、ボウカとも読む。茅花流つばなながしは梅雨の前後に吹く南風のこと。茅花は仲春の季語だけど、茅花流しは初夏の季語。


はち]八十八は米寿。八は末広がり。


宇迦之御魂神うかのみたま]お稲荷さんのご祭神は主に宇迦之御魂神で狐は神使だけども、これは整理された後の神道の話で、狐がご祭神のこともあります。民間信仰で広まったものらしいので、そのあたりは自由なのです。


[稲荷]稲荷と書けば、ほとんどの方はイナリと読みますが、トウカとも読み、トウカが転じれば十日ともなる、かも知れない。実際に東京には、十日森稲荷神社という、恐らく稲荷森から変化したと思われる十日森を使用している神社があります。

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