応援コメント

2022年11月2日 コンテストの話と不安」への応援コメント


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    コンテスト応募したんですね。
    結果発表まで悶々としますが、一緒に乗り切りましょう!

     さて、まだ締め切りまでしばらくあるみたいなので、1話目を読んだ時点で気になった点を報告したいと思います。

     あくまで僕の主観で感じたことなんで変更する場合はご自身で判断してください。

    「紫黒の乙女」ですが、冒頭のひきが弱いなと感じました。

     なんでそう感じたのか考えたんですが、おそらく、情報の出し方と表現に問題があるんだと思います。
     まず、情報の出し方ですが、先出しにするべき情報とあまりそうでない情報を整理した方が良いと思います。
     先出しにすべき情報というのは、読者がイメージを持ちやすい情報です。情景描写にも近いですが、状況をゼロから理解しやすい情報といえば正しいでしょうか。
     主人公が、今どこにいるのか、なにをしているのか、時間帯、などなどです。
    「紫黒の乙女」の場合ですと、夜、少女、街、追われている、ですね。
     これをなるべく早く読者に提示しないといけません。しかもイメージしやすい形で。

     本文だとイヌイという都市名を一文目に出していますが、初めて読んだ方はおそらく全くイメージが湧かないでしょう。固有名詞というのは説明が必要な情報であって、単体では役割を果たしてくれません。これを一文目に持ってくるのはもったいないなと思いました。
     あと、少女の描写も最低限にとどめ、一段落ついてから詳細な描写をすると良いと思います。名前が初めて出たときが、ベストではないでしょうか。

     次に文体ですが、一文目はあえて遠回しにすること。それと読者に疑問点を植え付けるようにすることを意識した方が良いと思います。

     例を示しますと、
     月が天辺に上る頃、淡い光に照らされた街に少女の荒れた呼吸がこだまする。
     少女の可憐な足が幾度となく石畳をたたく。その足音を追う気配があった。
     魔物だ。………、みたいな感じで一文目をあえて遠回しな言い方にすると、読者はどういう状況なんだろう? と思って次の文章を読みたくなります。

    (※例文の1文目以降は、適当に付け加えたものなんで参考程度でお願いします)

     ここで重要なのが必要な情報は入れておくことです。例文では深夜帯であること、街であること、主人公が少女であることを一文目で示しています。

    まとめますと、
    ・先出しすべき情報は優先的に出す。
    ・一文目は直接的な表現をあえて使わず、読者に疑問を抱かせる。

     応募されるコンテストにどの程度、表現力が求められるのかわかりませんが、一般的な新人賞にも使えるテクニックだと思うので、今回指摘させていただきました。

    コンテスト頑張ってくださいね。

    作者からの返信

    ご助言ありがとうございます!

    ふむぅ。冒頭の引きが弱い……。一文目は遠回し……。
    難しそうですが、感覚人間なので自分の中でいくつか案を出して、ぼっち検討会議してみますね。