7 開戦

哲也は、思い出したくない過去を思い出すとともに、果たして自分が行っていることは正しいのかと思っていた。あの、ユーコとトオキの関係は自分がユーコと触れ合うより前のものだと後になって知った。そのとき哲也のスマホが鳴り出した…「軍部相トオキ」

「もしもし。」

「よう、哲也。そういえば・・・あの手紙見たか。」

「ああ、見たよ。」

「ついさっき、『イギリスで開戦。順調』『フランス。順調。』と戦地から朗報が続々入ってきたぞ。」

「お前、本当に大丈夫か。テロして、ジャックして、賄賂社会作って。」

「お前こそ本当に大丈夫か。」

「もう、やだ。切る!」このとき哲也は後悔した。もしかしたら内戦になるかもしれないからだ。「トオキ」はやりかねない。また、哲也は過去を思い出していた。

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