想像
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空を飛ぼう!
大海原を越えていこう!
違う自分になろう!
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例えば、物語で「美しい人」という描写があったとします。
男の人? 女の人?
それとも中性的?
顔かたちだけでなく、スタイルも。
果ては匂いさえ。
人は頭のなかで想像します、形のない形を。
それぞれの心にある「美しい人」の理想形を。
それが映像化など、ヴィジュアルがはっきりしてしまうと……
「違う!」
自分の美的感覚に合わなければ首をひねるでしょう。
「形」を与えられることで、大きく開いていた翼が閉じてしまう。
恐怖もまた、頭の中で広がります。
ただ暗闇がある。
そこにポツンと一人。
それだけなのに……。
映像、絵画でも、謎を一つ、ぽんと置いておくだけで。
サスペンスやミステリーだけでなく、ホラーでもラブコメでも。
それを様々に人は想像する。
訪れた結末に、ほっとしたり、笑ったり、ときには納得しなかったり。
最後の最後まで、楽しませてくれます。
現実だって……。
頭のなかは無限大!
人間の頭は無限に思考を広げ、時に暴走もします。
自分の様々な記憶と結び付けて。
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