平安時代に転生した女子中学生の恋のお話
五条理々
Prologue ある朝
ぽかぽか...
暖かくって、心地いい...
少し眩しいかもな...
...た
って、あれ、おばあちゃん家?
畳?
私はこんなことを起きる前、約2秒で考えた。
「は?」
という言葉と同時に私は目が覚めた。
ええ、ちょっと、ここどこよ?
木の床に、なんかカーテンみたいなのあるし。
つーか、私なんで畳みたいなやつの上で寝てるわけ?
後、 なんかこの畳、一個で独立してて草。
「あら、おどろきし?」
はい?
カーテンみたいなのから声が聞こえた。
十二単を来た目の細い女性だ。
「何やれる?さる顔して」
おっとぉ
「けふは舞子と貝合はせせばやと言ひたらむ?」
これって
「えっと、その...あの...」
もしかして
女性が怪訝そうな顔をしていた。
「きみ、陰陽師のところ言はば?何を話せるやら。」
平安時代に転生しちゃった!?
女性は微笑みながら、
「もう、癸子ったら、本当にいつもポーっとしてるわ。」
と言った。
あれ、 言葉通じてんじゃん。
なるほど、転生だと気がついた時点で言葉が通じるのね。
このことは後々調べないといけないかも...
ていうか、あなたも相当ポーっとしてる話し方してるじゃない。
事実女性はありえないくらいホンワカした口調だった。
動揺を悟られたらどうなるか分からないじゃない。
牢屋に入れられるとか?
あーあ、もっと歴史を学べば良かった...
「ごめんなさいね。少し眠くって」
身分の違いは分からないから当たり障りのないような言葉を使わなきゃ。
「まぁ、昨夜あなたは随分早く寝たのに、疲れが取れないのね。」
ぇぇえ、そんなの知らなかったよ。早く言ってよ!
私は言い出せない文句を心で呟いた。
女性は、ほほ、っと微笑んでいた。
「っほっっほぉ」
私も真似してみたが、女子中学生には難しいようだった。
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