第7話 同期達のコラボ
「オトハくんのはじめては頂くっ!」
突如始まったコラボ。開始と同時にそんな宣言が響いた。
イカれたメンバーを紹介するぜ!
一人目!オトハに飲ませる特製の媚薬の研究を進めているマッドサイエンティスト、アトライブ二期生、Dr.カリン!
二人目!オトハに世界の半分をスパチャしようと考えている厨二のガキ、同じく二期生、†カラミティ・エクリプス†!
三人目!見た目は元気っ娘、中身は真っ黒!ソトヅラを駆使してオトハをオトそうと画策する二期生、黒原うらら!
四人目!こんなメンバーだと流石に暗すぎるからぶちこまれたギャグ枠のオタク!最後の二期生、萌姫ゆん!
今、一人の女の子(?)を巡る凄絶な戦いが始まる...!
:初配信後に二期生全員のコラボきちゃ!って思ったら...
:オトハちゃんハブられててかわいそう
:おい呼び方はオトハくんだろ
:お、やんのか?
「なんかコメント欄で討論が始まったけどそういうのはそこら辺の掲示板でやってねー!」
「とかかわいく言ってるけど余は心が読めるのだぞ、心の中では邪魔になるだろゴミが、とか思っておる」
「...人が媚び売ってリスナーゲットしようとしてるのに水を差すなよクソガキ」
「なっ、我はクソガキじゃない!悠久の時を生きる厄災だぞ!」
「まあまあ落ち着いて、このコラボの目的は誰が一番最初にオトハくんとコラボすることだろう?
...それはそうとしてカラミティくん、その君の心が読めるという性質、実に気になるなあ...
研究させてくれない?」
「ひえっ嘘です」
「ラミ虐たすかる。で、どうやって決めるんですか?話し合いだけで決まるとは思えないんデスケド...」
「ならそれぞれオトハくんの魅力を語って誰が一番オトハくんを愛しているか分析しようか」
「では我からいかせてもらうぞ。あやつ、オトハといったか。声が魅惑的だな。おそらくだが
:あれはやばい
:聞く麻薬
:二重の意味で違法ロリ
:オトハくんのODはやめようね!
「ふーん、ってことはラミたんはオトハくんの声がメロメロになって倒れるくらい好きなんですか、妄想捗るんでもっと語ってください」
「べ、べべ別に実体験じゃないぞ?ただそんなことになっている人間がいるっていうのを聞いただけだぞ?」
:おっとこれは?
:ラミ×オトきちゃ?
:キマシタワー
:ってこんなコラボやってる時点で全員キマシだろ
:そもそもNL判定の可能性が...
「では次は私が。まず彼...生物学上では彼女だが、今言った通り非常に珍しい体質だ。性転換手術はあるが、自然に性転換したなどということは前代未聞だ。そんな魅力的な被験体を私が見過ごす訳ないだろう?拉致ゲフンゲフンちょっと研究室までついてきてもらって少しばかり体の構造を確認させていただいて、ついでに内臓も可愛いのか確認したい。あと○○○を○○○○して○○○──」
「はいダメーBANされちゃうー ...ぐへへ、鼻血でちゃった」
:おー科学者っぽい
:拉致って言ったぞこいつw
:内臓が可愛いってなんだよ
:結構それっぽかったのに最後ので台無し
:ぐ へ へ
:オタクくんさぁ...
「変態はおいといて、次は私がいくよー!オトくんはもうなんかとにかく言動がかわいいよね。話し始めがちょっと詰まるところもミュート芸素でやっちゃうところもあーもうかわいい好き!...こんなに必死でかわいさを取り繕ってる自分が哀れに思えてくるくらいかわいいんだから...ハァ~......
...ほらさっさと語れよオタク、お得意の早口トークでこの変なムードを壊してくれ」
「わ、わかりましたぁ... っていっても私が言いたいのは一つだけなんですけどね?」
「ほう、それは意外だな。私のオタク研究レポートによるとオタクは好きなことを他人に伝える際には少なくとも300文字以上は話すはずなんだが」
「だってオトハくんって全部好きっていう一言で終わっちゃうじゃないですか」
「「「わかる」」」
「ということで全員の賛同を得られたので私が初コラボもらっちゃっていいですか?」
「「「それはやだ」」」
この後もオトハについて語り続けて数時間経った後、運営が埒が明かないと判断してコラボを強制終了させ、二期生全員コラボの計画を立てることになったそうな...
───
誰が喋っているか少し分かりにくいですが台本形式はあまり好きじゃないのでこういう形で書かせてもらいます。
前回オトハくんの見た目にあまり触れていなかったのでデザインちゃんと練って絵も描きました。近況ノートの方で公開しています。こういう絵は初めて描いたのでクオリティはアレですけど...
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