第134話 欠片たち

あたしに降ってくる


  想いの欠片たち


  言の葉の欠片たち


微かな“それら”を感じとれるのに


何故か


形にならない




どうしてだろう?


あなたが去ったから?




あなたが


あたしに


言の葉を降らせていたの?




手を伸ばしても

もう

届かないひとに

問うてしまう



ねえ

あなたが

あたしに

言の葉を降らせていてくれたの?



それならば

これから



あたしは

これから



ただ


欠片たちを

かき抱いて

ここに立ち尽くして




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