第115話 誰にも言えない僕の春

きみの周りは

いつも暖かいね


いつも温かい人たちがいて

優しい風が吹いているようだ


きっと

きみが春のようだからだね



そう

きみが春のようだから


僕も

いつも温めてもらっていた



どうしようもなく

僕の心におりがたまってきても

きみの明るい言葉は

それを忘れさせてくれる



きみはきっと気づいていないけど

僕はいつも

温めてもらっていたんだよ


この先

交わす言葉が見つからなくても

きみの持つ春の色を想うだけで

大丈夫な気がするんだ


だから

ありがとうを言わせて

誰にも言えない、僕の春に






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る