第109話 あの日と、あれからの日々を
悲しみに、ぬくもりを
痛みに、癒しを
後悔に、赦しを
あの日の風の匂いを
足元の覚束なさを
今も覚えている
12年
どんなに時が過ぎても
無くならない痛みがあり
自分の無力さに
泣きたくなるような夜があっても
これだけは言える
忘れない
あの日を忘れないから
たとえ
ひとかけらの力にもなれなくても
寄り添う気持ちだけは失くさない
真に「わかる」と言えなくても
慮ることはできるから
どうか
春風が
早く、柔らかく
彼の地に、彼の人々に
吹きますように
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます