第93話 きみがいないこと

朝の気配が

静かに部屋に流れ込み始めて

今日が始まろうとしている

そんな

起き上がる一瞬のこと


僕は

今朝もまた

きみがいない朝に戸惑うんだ



日々は流れていくのに

「毎日」が

繰り返されていくのに


僕は

今日もまだ

きみがいない一日に

慣れることができないでいるんだ



嗤っていいよ

僕は

未だにね

仕事が終わる時間が近づくと


きみが待ってるから早く帰らなきゃ


って、思うんだ



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