第86話 きみの淋しさにキスをする
もしも
きみが淋しさに包まれてしまったなら
僕のこころは
そっと、きみの側に行って
そっと、キスをする
きみの淋しさにキスをする
きみを抱きしめられるのは
僕じゃない
きみの髪に触れていいのは
僕じゃない
だから僕は
僕のこころで
きみの淋しさにキスをする
あいつが
きみを淋しくさせないようにと
早く
きみを包む霧が晴れるようにと
願うだけなら
想うだけなら
······いいよね
きみを抱きしめることは
できない
きみの髪に
触れることもできないから
だから僕は
僕のこころで
きみの淋しさにキスをする
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます