第3話 お別れの日
お別れの日
さよならは言わなかった
あたし達が別れることは
まるで当たり前のことのようで
まるで最初から決まっていたことのようで
最後の最後も
「元気でね」と
笑って手を振った
だって
あたし達の行く道は
初めから違っていたし
だって
あの人には
隣に立つ人がいたし
だって
あたしは
本当にあの人が大好きだったから
さよならは言わなかった
そう
あたしは
本当にあの人が大好きだったから
さよならは、
言えなかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます