第21話 白山の朝市


 新潟市には、朝市がたつ場所があります。一つは白山はくさん駅近くの白山市場

 もう一つは内野うちの駅近くの内野の朝市です。


 白山市場は、東南アジアのマーケットのような雰囲気で、おばあちゃん、おじちゃんが野菜を広げたりしています。

 レアな洋ナシ(東京ではほとんど手に入らない)ル・レクチェなども季節によって出ることもあります。

 いわゆるハネ物という、規格外の農産物も安く買えたり。


 この白山市場は隣に鏡淵かがみふち小学校があります。

 この敷地は、JR越後線が最初に開業したとき、「越後鉄道」の終点駅(白山駅)の敷地でした。


 戦前に国有化され、そして新潟駅まで延伸されたときに、白山駅が今の場所に移設されます。

 新潟の街の中心部は運河だらけで、鉄道を曳くことはできなかったのです。


 ベネチア・サンタ=ルチア駅みたいなものだったのです。



 現在の白山駅の駅前に「渡辺あめ店」というお店があります。

「飴もなか」という珍しいお菓子があります。


最中もなか」の中身があんこでなくて、水あめなのです。


 この店の歴史は結構古いのです。


 このお店は、旧海軍の山本五十六司令長官に「飴もなか」を送りました。

 山本五十六司令長官から「海軍省」と書かれた便箋に書かれた礼状がお返しに届いたそうです。包装、中の説明にはその時のあて名書きがコピーされています。

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