【No.1】『マジポン・ハンティング ―聖剣エクスカリバーと新生円卓の騎士団―』平中なごん様

中田:まずは、こちら! 平中さんの『マジポン・ハンティング』です! 



⇩作品のリンクはこちら!⇩

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883358338



小柴:この小説、41万字もあるんですよ……。2・3週間で読み切るのは、中々大変でした(嬉しい悲鳴)。


中田:実は私、この作品を読んだことがあって……。えーっと確か……。

【以前書いたレビューを確認中……】

 あっ、ちょうど1年前だ!


小柴:1年前だと、あまり覚えてないんじゃないですか?


中田:いや、それがですね……。結構細かいところまで、ちゃんと覚えているんですよ! やっぱり、印象に残ってるんですよね、この作品。


小柴:確かに、熱量がすごいですもんね! アーサー王伝説が基になっているだけでも嬉しいのに、こんなに読めるなんてありがたいです!

 個人的には、タイトルにもなっているマジポン(魔術武器)の能力設定が面白かったです。盗賊の主人公が、博物館に展示されているエクスカリバーを狙う……。


中田:分かります! この作品、現代のイギリスが舞台なんですよね。

 私もそうなんですけど、伝説系で小説書くぞ~ってなったとき、異世界ファンタジーとか、歴史ものとか、そういう系を舞台にしがちじゃないですか。

 でも、『マジポン』は違う。地に足ついた現代で、ちゃんと伝説をなぞってる。

 そこがすごいと思います。


小柴:私も、ランスロットを現代に置き換えたら、こんな感じなのかな~って思いました(気になる人は本編を読んでね!)。


中田:小柴さん、印象的なシーンってありました?


小柴:ベディヴィア(べディヴィエール)が心理カウンセリングをして、仲間を集めていくのが面白かったです(この字面、なんか強いな……)。


中田:「間章」の部分ですよね! 私もあのシーンが好きで、何なら間章から読み始めましたよ。


小柴:えっ、いきなりですか!? 笑


中田:タイトルに「ランスロット」とか「ガウェイン」とか書かれていたら、そりゃあ読みたくなっちゃいますよ~ 笑

 あと、「間章 トリスタン卿」ね。まさかの歌!



※どういうことかと言いますと、前述のベディヴィアによって「自分の前世はトリスタンだ」と思い込まされたバンドマンが、「トリスタンとイゾルデ」を基にした歌を作るのです。



小柴:あれは強い 笑


中田:私の印象に残ったのは、先ほど小柴さんが触れていた博物館からエクスカリバーを盗むシーン(「Ⅴ 夜の博物館での邂逅」)と、クライマックスの戦闘シーン(「Ⅸ グラストンベリー丘の戦い」)です!

 特にアグラヴェインの登場シーンがアツい!

 うぉぉぉぉぉ!! アグラヴェイン!! おまえ、こういう形で出てくるのか~!! ……って感じで 笑



※「ⅩⅦ グラストンベリー丘の戦い(3)」にて、裏切り枠のモードレッドが自分の仲間を指揮するシーンがあるのですが、そのお仲間の名前が「フローレンス」や「ロヴェル」なんですよね~。こういう細かいところもGOODです!



小柴:全体を通してみると、意外と人が死ぬんですよね。

 でも、主人公のユーモアある発言やマリアンヌとの掛け合いが面白くて、シリアスになりすぎずに盛り上がっていました。


中田:伝説も丁寧に説明されていて、初心者にもおすすめです! 本当に、もっと読まれてほしい! 私だったら、星100個入れる!


小柴:中田さんの言う通り、作品にかけるエネルギー量がすごい! それに見合った分だけ読まれてほしいなぁって思いました!


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