小話 廃課金プレイヤーココによる、ヲタ語解説(第6話)

「小出しにして追いつく作戦です! 六話目! “フラグ”。これはー、多分、ヲタじゃなくてもなんとなくわかると思いますが、一応。


 フラグとは。

 旗や目印を意味する英単語の“Flagフラッグ”が語源です。元々はコンピュータ用語で、プログラム上において旗を立てることを指定した条件が成立したことに見立てたことに由来するらしいです。


 フラグが立つ=条件が満たされるということで、アドベンチャーゲーム内では、特定のイベントが起こるための条件が揃うことを意味します。

 ここから派生した“○○フラグ”は、予想、前兆などの意味となり、ある現象・状況を引き起こす条件を指します


 次! “ヌルゲーマー”。まぁ、私のことなんですが、まず、“ヌルゲー”から。これは簡単にクリアできてしまうゲームのことです。つまり、ヌルゲーマーとは、ヌルゲーを好んでプレイするプレイヤーのことです」


「ミラクエはヌルゲーじゃないコケー!」


「いや、ヌルゲーだ。鶏は無視して次! “ちょえー!”、です。スライムが現れた時、私が叫んだ言葉です。これは、「ちょっと待って」を縮めたものです。発案は某人気You◯uberさんです。次! “そういうとこやぞ!”、です。エンウーにブチ切れた時に叫びました。これは。


 つまらないミスや失言で、今までの努力を無にしたり、回り道をしてしまう相手に対するツッコミの一種です。


 そういった失敗は、本人が無自覚に行っている場合や、自覚しているが矯正できていな場合が多くて、「お前のそういうところがダメなんだぞ」と“叱咤激励しったげきれい”する気持ちを込めて使用します。


 このクソ鶏は、大事に使っていた武器や防具を売りやがったんです。だから、“そういうとこやぞ”、なんです。次! “過疎る”。これも、なんとなくわかると思いますが、ヲタ内では、すたれてしまったジャンルなどに対して使われます。次! “〇〇したいだけの人生だった”。これは。


 主にインターネット上で見られる、ヲタク構文の一つです。

 ○○にやりたかったことを入れて、思いを強調するために使います。

 今わの際で過去を振り返るような言い回しではありますが、現在進行形の願望に使う場合も多いです。


 次! “しんどい”。これは、主に関西方面で使われている方言でありますが、腐女子の間では、キャラクターへの愛情が積もりすぎて苦しくなった状態に対し、この言葉を使います。

 一見するとネガティブな印象を受けるかもしれませんが、この場合は、息苦しさを感じるほど尊くなる誉め言葉となっています。……」


「ココさん、どうしたコケ?」


「六話目でヲタ語、大量使用していた事に気づいた……」


「読者さんドン引きコケねー!」


「……うっさいわ」



 つづく(笑)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る