大気中カロリー

 世の中には、太りにくい人と、太りやすい人がいます。

 同じものを同じ量だけ食べ、同じカロリーを摂取しているようにみえるのに、体型には違いが出る。


 何故、このような差が生じるのか。

 もちろん、運動で消費するカロリーの違い、食べる速さや時間帯の違い、そのほか年齢、姿勢、呼吸、腸内環境の違いなどによって、その差が説明できる場合もあるでしょう。


 しかし、それらの理由では説明が付かないような、「摂取したカロリーが異次元に消えている」としか思えないような、不可解な事例も世の中にはあります。


 この謎の鍵を握っているのが、『大気中カロリー』です。


 食べても太らない。

 ときどき、妙にお腹が空く。

 そういった人は、大気中にカロリーを放出しているのかもしれません。


 そんなに食べていないのに太る。

 妙に満腹感が継続することがある。

 何年も断食を続けながら生きている。

 そういった人は、逆に大気中からカロリーを摂取しているのかもしれません。


 そう。

 体内の水分が汗として放出され、気化して大気中の水蒸気となるように。

 カロリーも皮膚から放出され、気体か微粒子的なものになって大気中をただよい、また皮膚から吸収されることがあるのです。

 

 原理は、謎です。


 なので、なんというかアレです。

 自身の体型や体重が思い通りにならなくても、ある意味、仕方がないのです。

 それは大気中カロリーのせいかもしれないのだから。

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