第3話

高校生になった。

女子高ではなくて、共学の府立高校。


高校でもボクは、みんなに女子として考えられている。

先生方から、女子の更衣室や洗面所などを利用するように言われた。


副担任の女の体育の先生から

「あやめちゃんは女子として、女子といっしょに体育の授業に出なさいねっ」

って言われ、女子と体育をしている。


美術部に入った。

大学も美術で進学しようと考えている。


家は京都にめっちゃ近い大阪なんやけど、ボクの部屋で霊の存在を感じている。

夜、寝てると、あらわれて、ボクを優しく抱きしめて愛撫してキスしている。


なんとなく芸術家の女の子のような気する。

毎晩、ボクのところにあらわれては

「芸術にもっともっと意識を高く持つように」

って、いつもメッセージを送ってくれてるように感じる。


家のまわりには古墳群もあったりするから、部屋に女流作家や女流画家などの霊の存在を感じたとして、何の不思議もないような土地柄ではある。


もともと、ちっちゃい頃から女の子みたいな体だったけど、毎晩、霊の女の子に愛撫されてるうちに、ますます女子のようになっていった。






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