エイルの挑戦状2
2回目も冒頭指定です。
細かいルールと他の参加者様の作品は企画アドレスを、下記に掲載しますのでご確認し楽しんで来て下さい。
この続きを書いて下さい!!【エイルの挑戦状2】
2022年7月
https://kakuyomu.jp/user_events/16817139556053906935
それでは本文スタートです(*^_^*)
異世界に転移して、魔族を助けたら魔王になった。
魔王とは魔族と呼ばれる人々から選挙で選ばれた、リーダーの呼称だ。
なぜ選ばれたのか?それはジェノサイド、つまり迫害を受けており、希望として選ばれたのだ。
魔族を迫害し、絶滅へ追い込む存在は人間である。そして最大の脅威は
支えて共に戦ってくれていた魔族の戦士達は勇者の情報と引き換えに皆殺しにされた。
もし負ければ魔族にもう戦える者はいないので女も子供も皆殺しにされるだろう。
魔族を守るために、希望を託して死んでいった者達のために、負けられない戦いが始まる。
だってチート勇者がやる気満々で目の前にいるのだから。
勇者の情報を今一度思い出そう。
職業 勇者 人間
状態 魔族を絶滅させる祝福
HP 10/10
MP 0/0
STR 9999京9999兆9999億9999万9999
VIT 1
AGI 9999兆9999億9999万9999
DEX 1
INT 1
スキル
脳筋勇者め、頭悪すぎて交渉すらで出来ないじゃん!!それに主人公補正とそのオーバーキルな力は卑怯だぞ!!こうなればこちらも奥の手だ。助けて!!
し~ん、返事はないどうやら参加者はいないようだ。えっオワタ?いやまだなにかあるはずだ!!考えろ!!
「そうだ!!エイルなら弱点を知っているはず!!弱点を教えろ!!」
魔王は全力で叫んだ。
『呼ばれた?勝つ方法ならあるよ。君のポケットには【G】召喚券がある。それでゴキかやべぇのか、引き給え』
ガサゴソと、魔王がポケットを探ると確かにガチャ召喚権がある。そしてG確定と書いてある。
「これは世界が玩具になるからだめだ」
『ゴールドとか、出るかもよ?』
「絶対に探求神しか出てこないから!!勇者の弱点を教えて下さい!!」
『しかたない。本気で攻撃すると地球を割るとか出来てしまうから、全力を出せないのが弱点さ』
「そっかぁ、勇者は地球割で手加減してくれるのかぁ。学割みたいだなぁ。ってそうじゃないよ!!本気じゃなくてもそんなの殺されるから!!他の弱点を教えて下さい。エイル様」
『下手に出られると、喋りたくなりますな。勇者は遠距離攻撃手段がないよ!!器用さ御臨終だからね!!代わりにめっちゃ速くて砲弾より早く走れるけど』
「やったぜ!!遠距離攻撃で削れば勝てるぞ!!って勇者速すぎ!!弱点克服してるじゃん!!勇者を倒せる弱点を教えて下さい!!エイル様!!」
『そんなのあれば苦労しないの!!だからその【G】召喚券だよ?惑星破壊禁止の縛りでやってもらう?』
「それなら安心♪だなー。ってそんなわけあるかーー!!普通に惑星の生き物を全部餓死させてたし、世界をバグらせて魔王増やしたんだぞ!!どうにかして勇者に勝てないのですか!!エイル様なら出来ます!!」
『エイルは探求神ほど権能ないからなぁ。世界をバグらせるとか意味わからん(笑)あっ、まだ勇者の弱点あったな』
「なんですか!!教えて下さい」
『勇者ってバカなんです』
「そっかぁ〜バカなのかぁ」
『考えれるのは、魔族ぶっ殺すぜヒャッハーとお金持ちになるぜだけですよ?おバカでしょ?』
「ハッお金で解決出来る!?」
『神の福音で魔族を殲滅させたら、無制限のブラックカードをプレゼントしますけどね』
「そんなもん勝てるか!!エイルのボケェ!!」
『(--〆)』
「ごめんなさい。つい本音が漏れました!!でもバカならやりようがありそうです!!」
とここで魔族の戦士たちの死に方を思い出す。
ある戦士はクイズに正解しなければ進めない部屋を作った。
クイズに答えないで扉を殴り壊され突破された。
違う戦士はナゾナゾバトルを挑んだ。
問題を出す前に殴られボコられた。
・・・・・・・・・・・・。
「勇者バカすぎてどうにもなりません!!」
『知ってた』
「ですよねー。ってそれは弱点じゃないから!!」
『どう?エイルの考えた勇者強いでしょ?』
「まだだ!!まだなにかあるはずだ!!エイル様!!まだ弱点ありますよね?」
『もちろん!!紙装甲だよ』
「そっかぁ、HP10の防御1ですもんね(*^_^*)スキルのせいで死なんのじゃ!!エイル様ボケてます?ボケてますよね?本気で弱点だと思ってます?」
『あれれぇバレるの早ーい』
「遊んでないで助けて下さい!!」
『仕方ないなぁ。魔王にはぴったりの加護を与えましょう』
「やったぜ。どんな加護ですか(*^_^*)」
『完全物理無効と完全魔法無効と完全状態異常無効です』
「それってどっかの恐竜な魔王ですよね?」
『そうそれです!!さぁチートタンク魔王となって超火力理不尽勇者と戦うのです』
「ありがとうございます!!行ってきます。ゆくぞ勇者!!」
「魔王死ねぇーー!!」
勇者の超速の拳が魔王に突き刺さる。しかし魔王は完全物理無効でノーダメージだ。
「俺は負けん!!勝つまで負けないのだ」
勇者が速度にものをいわせてラッシュをしかける。
「金持ちになるんだ!!俺は魔王を殺して金持ちになるんだ!!」
しかしながら魔王には完全物理無効がある。
「効かないぞ。このくらいでは死なないぞ」
お互いに決め手を欠いた激戦は丸三日三晩続いた。
「さすがに眠い、腹減ったし疲れた」
勇者が限界に達したその時、主人公補正が発動して眠気も空腹も疲労も回復した。
「魔王を倒すまで!!金持ちになるまで諦めんぞーー!!」
魔王は完全状態異常無効により空腹も眠気も老化も疲労も無効だ。
「しぶとい奴め諦めろ。こっちは完全無効だ!!」
こうして終ることのない不毛な戦い10年は続いた。これを見た人間と魔族は思った。
こんな不毛な終わりなき争いは辞めるべき、いや巻き込まれたくないと、だから平和条約が結ばれた。
百年後、老化さえ回復する主人公補正と全てを無効化する完全無効の戦いは続いていた。
「金持ちになるんだ!!早く死ね」
「諦めろ!!探求神が、殺せない無効だぞ」
人間と魔族は彼らの戦いを煩いし危ないし、邪魔な奴らだけど、無益な争いをすることの反面教師だと平和になった世界で眺めているのであった。
なお探求神は3つの無効くらいなら無効化しないで突破し、殺せると豪語していたという。
そして【G】召喚券を使用したらどうなるのか?そんな平行世界は存在します。
↓↓↓ワープ↓↓↓
https://kakuyomu.jp/works/16816927861488996604/episodes/16817139556054002716
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます