第13話 大会一日目

 ついに大会の日になった。ちなみに、今回の大会は二日間にわたって行われる。

僕は早起きして、大会の会場まではお父さんに送ってもらった。

 そして、大会の会場に着いた。

僕はお父さんの車から降りて、「行ってきます」と行って昨日の紙に書いてあった集合先に行った。

 すると、茜先輩が待っていた。

「千尋君、おはよう」

「茜先輩、おはようございます」

「今日お互いに頑張ろうね」

「はい」

 そうして僕たちはアップを開始した。

 そして、しばらくたつとプール内に入場できるようになった。

私たちは入場すると、荷物を置いてから更衣室に行った。

 アップで使えるレーンは男女で違うので、僕は小林こばやし 友和ともかず先輩についていった。

 更衣室から出てプールに行くと、プールは大きかった。ちなみに、合計で8レーンあった。僕の高校のプールは7レーンなので、それよりも1レーンだけ多かった。

 そして、アップをしていると、飛び込みの練習が始まった。

 飛び込み練習ははじめの方はとても混んでいたが、意外にも列の進みは速くなった。そして、最後の方になってくると、列はガラガラになった。

 僕は最後の最後まで飛び込み練習をした。

そして、飛び込み練習が終わると一度みんながいる観客席に戻った。

そして、僕は茜先輩に大会が不安なことを話した。

「僕、これが初めての大会でとても不安です」

僕がそう話すと、茜先輩は「きっと千尋君なら大丈夫たよ。今までみたいに頑張りな」

「ありがとうございます」

僕はそういって、単語帳の勉強をした。

「私、もうすぐだから行くね」

茜先輩が僕に行ったので、僕は「茜先輩、頑張ってください」と言った。

そして、茜先輩のレースが始まった。

「Take Your mark.」「ピッ」

電子音スタート合図がなった瞬間、茜先輩たちはプールに飛び込み、水中でドルフィンキックを打ち始めた。

そして、茜先輩は浮き上がってバタフライを始めた。

最初のバタフライは茜先輩はパワーで100m泳ぎ切った。

そして、次の背泳ぎと平泳ぎでは茜先輩は少し速度を落としてしまった。

そして、8人中6位の状態で最後の自由形に入った。

 茜先輩のクロールはとても速かった。そのおかげで最後のターンのときに3位まで上がっていた。

そして、ラスト50メートルで茜先輩は一人を追い越して2着でフィニッシュした。

しかし、一着の人がバタフライで泳法違反になってしまって失格となった。

僕は茜先輩が一着になったのはとてもうれしかった。

 そして、茜先輩がかえってくると、「千尋君、今の泳ぎ見てた?」と聞いてきたので、僕は「とてもすごかったです」と言った。

「千尋君、もうそろそろ行った方がいいと思うよ」

「はい、頑張ってきます」

「頑張ってね」

僕は先ほどのアップで泳いだプールではない方のプールで最終調整をした。

そして、招集しょうしゅうがかかったので、僕はそこに行った。

そして、とても緊張している中、レースが始まった。

ちなみに僕は茜先輩に見えやすい2レーンだった。

「Take your mark」

「ピッ」

電子音が鳴った瞬間僕はプールに飛び込んだ。

 そして、僕は少しドルフィンキックをして、そこから全力で50メートル地点まで行った。そしてターンをすると、さらにスピードをあげた。

 そして、最後はタッチ版に手をついた。

 そして僕はすぐに順位を見た。

「樋口 千尋 8位 1分18秒79」

僕は順位は組内で最下位だったが、タイムは自己最高記録になった。

 そして、僕は茜先輩のいるところに行った。

「千尋君、よく頑張ったね」

茜先輩は僕を見ていた。

「失格にならなかっ…なりませんでしたか?」

「千尋君は大丈夫だったよ」

「あと、私に話すとき別に敬語じゃなくていいよ」

「ありがとうございます」

僕はそういった。

そして、大会一日目が終わり、家に帰ると、茜先輩からラインが来ていた。

「明日の大会後、話したい事がある。だから、大会後に私に時間をくれない?」

僕は何のことだろうと思いながら、「了解です」と送信した。

 そして、今日は明日もある大会に向けて早めに就寝した。

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