第6話 プール開き
僕はこの日をとても楽しみにしていた。なぜなら、今日から水泳部はプールに入ることができるからだ。
昨日から何回も水着のチェックを行ったが、不安なのでもう一度水着などの確認をした。
そしていつも通り自転車で学校まで行った。
学校に着くと、いつもより体調がよく感じた。
そして今日の国語総合Bの小テストでは初めて満点を取ることができた。また、英語表現の単語小テストでも満点を取ることができた。
そして、今日の授業が終わるとすぐにプールに急行した。
ブール前の更衣室に到着すると、茜先輩が待っていた。
「千尋君、プール楽しみだね」
「はい、楽しみです」
「もしよかったら私の隣で泳ぐ?」
「はい」
茜先輩と離していると中村先輩が鍵を持ってきた。
そして、中村先輩が男子更衣室の鍵を開けてくれた。そして今度は女子更衣室の鍵を開けた。
僕は男子更衣室のドアを開け、そしていつも先輩が着替えていなそうなところで着替えた。
その後トイレを済ませてプールに向かうと、まだ誰もいなかった。
とりあえず準備運動をしていると茜先輩がプールに出てきた。
「千尋君、準備運動どれくらい終わった?」
「まだあまり終わっていません」
「それなら私ともう一回やる?」
「はい、お願いします」
そうして僕は茜先輩と準備運動を行った。
「準備運動終わったから足りないところをやってからシャワーを浴びて入ってね」
「はい」
僕はそう言って少しアキレスけんを伸ばしてからシャワーを浴びた。
シャワーを浴び終わると僕は1レーンの横側から入水した。
しかし、水はとても冷たかった。
「千尋君は1レーンで泳いでね」
「はい」
僕はまずは5メートルだけ泳いだ。
そしてそのあとは50メートルずつ泳いでいった。
そして1時間ほど泳ぐと坂本先生にプールから上がるように言われた。
「今日は風邪だけにはならないようにしてください」
そして帰りのあいさつが終わると制服に着替えた。
ちなみに今日は冬服だったため、冷え切った体をこれ以上冷やさないで済んだ。
そして校門を通過すると、茜先輩に呼び止められた。
「千尋君、今日プール楽しかった?」
「はい、楽しかったです」
「あと、私がこんな風に話してくるのいやじゃない?」
「僕は全然いやではありません」
「よかった~千尋君に嫌がられていなくて」
茜先輩は安心していた。
「あと、6月に大会があるからがんばろうね!」
「はい」
僕は茜先輩に「さようなら」と言って家まで帰った。
そして家に帰るとある一つの疑問が浮かんできた。それは、茜先輩がなぜ僕にここまで優しく接してくれるのかだった。
僕はどちらにしても茜先輩がここまで優しく接してくれるのがうれしかった。
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