第2話 決意
僕は、水泳部に入ることを決めた。
入部届にも「水泳部」と記入した。
そして、水泳部の集合場所である1年5組の教室に行った。
教室につくと、どこに座っていいかわからないので、近くの席にいたこの前の女の子に聞いてみた。
「すみません、入部希望者はどこの席に座ればよいですか?」
僕がそう聞くと、「どこでもいいけど、もし良かったら私の隣来ない?」
その言葉に僕はうなずいてしまった。
そして、僕はその女の子の隣の席に座った。
少し気まずかったが、すぐに先生が来た。
背が少し低く、かわいらしい先生が来た。
「皆さん席に座ってください」
先生の一言で、みんなが席に座った。
「本日は、この水泳部の説明をします」
「その前に、一年生は手を挙げてください」
すると、僕の他には誰も手をあげなかった。
つまり、一年生は僕一人しかいないらしい。
つまり、一年生で泳ぐのも僕一人らしい。
少し寂しく感じたが、逆に人数が少ないのはラッキーなのかもしれない。
僕がそう思っていると、先生からプリントが配られた。
そのプリントを見てみると、水泳部の説明が載っていた。
「それでは、水泳部の説明をします」
「プリントのタイトルが書いているほうを見てください」
先生に言われる通りプリントを見てみると、水泳部の説明が書いてあった。
また右上のほうにはこの水泳部の顧問の先生である坂本 智美(さかもと ともみ)先生の名前が書いてあった。
「私の名前は坂本 智美です。私の専門種目はバタフライです。これからよろしくお願いします」
「次は、二年生三年生の自己紹介です。それでは、茜から」
「坂本先生!そんなの聞いていません」
「去年も自己紹介したよね。その内容でいいからやって」
先輩は、恥ずかしそうに教壇に上って、自己紹介を始めた。
「私の名前は、綾瀬 茜(あやせ あかね)です。専門種目はクロールですが、ほかの泳ぎも泳ぎます。一年生の皆さんとは一緒に活動できる期間が短いですが、よろしくお願いします」
茜先輩は恥ずかしそうだった。
「茜、良かったよ」
智美先生が茜先輩をほめると、茜先輩の顔が赤くなっていた。
ほかの人の自己紹介もよかったが、茜先輩の自己紹介が一番良かった。
自己紹介が終わると、水泳部についての説明があった。
その説明が15分ほど続くと最後に「月曜日からはプール掃除なので、サンダルと汚れてもいい服を持ってきてください」と言われ、今日は解散となった。
僕は茜先輩と話しながら自転車置き場まで行った。
どうやら茜先輩も自転車通学らしい。
僕は茜先輩に「自転車持ってくるので少し待っていてください」と言って、すぐに自分の自転車を持って行った。
ちなみに一年生の自転車置き場は遠いので、取りに行くのは少しめんどくさかった。
自転車を持って茜先輩のところへ行くと、茜先輩が「ライン交換しよ」といったので、僕は茜先輩とラインを交換することにした。
ラインを交換すると、茜先輩と少し雑談をした。
そして、茜先輩に「さようなら」と言って、家まで帰った。
家に帰ると、スマホに着信が入っていた。それは茜先輩からだった。
「今日はどうだった?」
僕は「楽しそうな部活でした」と返信した。
明日は土曜日で部活がないのでゆっくりすることができるので、今日は少し夜更かしをした。そして、土日はゆっくりと休んだ。
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