やってみないと分からないから君もやってみろ

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この静まった空間で俺が今奇声を上げたらどうなるんだろう。みんなも同じ感覚になったことがあると思う。

あの日はそう晴天だった。雲ひとつなく、何をしてもいいような気がして俺の判断は理性の遥か外側へ飛んでいった。

その瞬間俺の封印は解かれた。俺のひいおじいちゃんは、その声の力だけでかつて魔神と人間との長い長い戦いを終わらせ、勇者として伝説になった。俺の父さんと母さんは結婚して俺が生まれた途端に、魔人によって呪い殺された。1人生き残った俺は今さっきまで自分の力を知らずただのサラリーマンとして生きてきたのだ。

あまりにその膨大な力を使いこなせなくて、俺の務めるこのクソブラックな会社を爆発させてしまった。

なんて素晴らしい結果だろう。

そう、みんなも同じ感覚になったことがあると思う。そんな時本当に声を上げてみれば、君の眠っていた力が目覚めるかもしれない！やったね！