設定:ナイト・貴族など人の地位や職業、治安に関すること

・ナイト

特別な功績を立てたものがボルドー女王直々に授与される勲章。

与えられる特製銀ペンダントに国旗とナイトになる人物を象徴したモチーフが型取られる。

地位的には爵位の下ぐらいだが、その偉業から人々の尊敬を集め、貴族からも一目置かれています。


というより強すぎる&頭が良すぎるなどで親しまれると同時に怖れられてます。


ハンキーの場合は竪琴ですが、他のナイトは剣・弓・槍・杖・籠手・斧・ミシン・船・車・服飾・本・薬瓶など様々です。


武器以外のものが彫られるのは、武功以外の功績でも授与されるからです。

ちなみに「授与」されるものなので辞退することもできます。


伝説の勇者は自分が未熟だとして、著名な作家は権威を嫌って辞退しています。


ハンキーは孤児ですが、研究の成果を試すこと、つまり魔王を倒すために辞退しませんでした。

歴史に名を残すほどの音楽的才能が突然変異で芽生えたのも理由の一つです。





・円卓の騎士

アーティファクトを授与されたナイトの総称です。13人しか存在しません。

結成目的はもちろん魔王復活に向けた電気エネルギーの普及です。


完全実力主義で、血統や家柄は一切関係ありません。そうしないと国が滅ぶからです。

ハンキーも孤児だけど最後の13人目の円卓の騎士です。


本来は12人でしたが、ハンキーの特異な魔法が非常に利用価値が高いと判断されたため、騎士団長により特例で13人目となりました。


最低限必要なものとして、戦闘力、品格、人格、法律と科学の知識 が挙げられます。

教養的なものは任務に不要と考えられるので求められません。




・貴族

実在した貴族階級とはかなり違うと思います。

事業で成功したものや他の方法で富を築いたものが国家の成熟にしたがって特権階級になっていきました。


よって日本の華族のように無茶苦茶とも言える特権はありません。

栄誉だけと言っても良い程度のものです。


何よりあくまでも能力の高い人たちが多いです。愚か者は嘲笑され爵位を剥奪されることも珍しくありません。

新事業で多くの雇用を生み出す、孤児を無くすための財団法人を設立するなどして、市民から尊敬されていなければ本物の貴族とはみなされません。




・平民

蒸気機関による産業革命が起こり、多様な職業が発生し、認められて行きました。


学校もほとんどの子供が行きますが、15歳時点で8Rankという学力試験で8段階に振り分けられます。

これは合理的に学力だけを測る試験で、上位から下位ランクの仕事にも就けますし、逆も可能です。

職業選択の自由は完璧に認められています。

階級的には、


農業、建設業、工員や工場の事務員、コック、商人 〜 作家、役人、教師、技師 〜 士業、医師、大学教授、政治家など。


戦闘力が高いものは軍や警察に引き抜かれます。


学力の低いものを差別する傾向はほとんどありません。

第一次産業から第三次産業まで身分の差もありません。

すべての産業が世界に必要不可欠だと皆が理解しているからです。


また、その合理性により国を発展させてきた自負が全階級にあります。

給与面も適性魔法や能力があれば差がないどころか、逆転することもあります。


これは高い教育水準の賜物と、魔力という学力や武力とは別の適性要素があったからです。

(魔法繊維で服を作る、支援魔法で作物の成長を促す、魔力が回復する料理を作れるなど。それで豪商になったものもいます)


後から勉強し直して就きたい職業に挑戦もできます。

(今の日本よりずっと良・・・・・おっと誰か来たようだ)




・治安

治安は正史よりも遥かに良いです。何故ならみんな魔法が使えて相互監視が出来上がっているから。

もちろん中には犯罪者もおり、殺人などの凶悪犯罪もあります。これは人類・魔物を問いません。


そういった凶悪犯は町の人間により魔法で粛清されるという図式が出来上がっておりましたが、冤罪も多く、画一的且つ客観的な処罰規定がないことが問題になり、刑法、警察や裁判所ができました。魔物も同様です。


他の人類は個体数が少ないことから犯罪も少なく治安維持組織はありません。ある意味人間社会より成熟しています。


世界全体の治安としては今の日本と大して変わらないレベルじゃないでしょうか。




・文化

絵画、映画、小説やコミック、観劇、チェスなどのボードゲーム、音楽 など大衆娯楽は発展しています。

ファッションを楽しむ人も多いです。それにより繊維業と服飾に関わる仕事も発展しています。


教育水準が高いので学術的な研究も盛んです。


トランプ国全体では特に音楽が愛されています。

少し先の未来になると世界中の音楽業界を牽引することになります。




・ギルド

史実のギルドとは違うと思われます。

まず一般的に「ギルド」と呼ばれるものは商工会議所の役割があり、基本的に運営は自治体です。つまり役所のひとつです。


民間で組織した社団法人や組織が、現実での農協や医師会、弁護士会その他協会の役割を兼ねた「各ギルド」です。

専門職や産業を管理する団体であると同時に、圧力団体の性質も持っています。



・アーティファクト

古代に栄えた文明による科学遺物の総称です。と言っても武器の類は無く、遊び道具や工具、生活家電の様なものばかりです。


現在の魔法理論と科学理論では破壊できない素材で出来ています。

魔王とはベクトルの違う力で守られているので魔王でも破壊できません。

己を脅かす武器以外に対しては魔王の力も弱まるからです。



共通しているのが「電動式であること」。


ハンキーら研究者はこれを「人類が電気を発明するときに魔王を打ち倒せる」という古代人からのメッセージだと解釈しています。



ちなみにハンキーらによって電気が発明されるまで「壊れた古代のガラクタ」という説も有力でした。

動かなかったから。



楽器ではハンキーの「エレキギター」「アンプ」以外にも「マイク」「エレキベース」「シンセサイザー」などがアーテフィファクトとして発見されてます。



太鼓や管楽器、コントラバス、ヴァイオリン、バンジョー、マンドリンなどの電気が不要の楽器は史実のように開発されています。




・科学


科学水準は分野によってバラつきがありますが、だいたい19世紀半ばから後半ぐらいをイメージしています。


ちょうど電気が実用化されはじめた時代だからです。




動力は蒸気機関がメインで、主に熱を動力源にしています。石炭と木炭から石油に切り替わる頃です。


他にも様々な発明があったので人々の生活も様変わりしました。


SFの世界がちょっとだけ近付いた時代です。

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