完結(打ち切り)
ダイジェスト(終)
ダイジェストにつき、各キャラの紹介とその後の展開を交えて書いていきます。
『主人公』
かつて勇気ある者と呼ばれていた青年でした。
祖国のために戦い、皆を困らせていた存在を撃破したが、今度は自身が脅威として祖国に追われることになってしまう。
その際に同じく脅威として処刑されそうになっていた御子を連れて逃げ出したが、数の暴力に少しずつ削られていき、刺客によって遂にその命を落としてしまう。
御子は禁じられた力『転生』を使い、自らの命と記憶を犠牲にして、主人公を全く異なる生物として生まれ変わらせた。
それがゴブリンとしての主人公。
かつての人間だった頃の感性がそのままだったので、他のゴブリンと全く価値観が違うもので、そもそもが合うことなく、離反した理由でした。
この後、かつての自分の剣技や強さを取り戻して、仲間たちを集めていき、そして種族や経歴を問わない一つの国を作ることになります。
巨悪と戦ったり、仲間や親友との死に別れを超え、やがてその生を全うします。
その国の中央には小さな勇者の像が建てられ、長きにわたり愛され続けました。
以上が彼の物語です。
『アルラウネの彼女』
上記の主人公と共にした御子その人です。
彼女もまた転生の力の対象となり、魔物となりました。
主人公が丁寧に埋葬していたのが他ならぬ御子その人だったのです。
記憶は完全に消え去ってはいましたが、胸の内に存在する彼への思いが魔物と化してもなお残っていて、彼を求め彷徨い、出会ったときに、その全てを捧げる思いで胸が満ちに満ちて、改めて、彼と添い遂げようとする存在と化しました。
彼のすべてを受け入れる存在と化している一方、彼にとってマイナスになる存在の排除や、プラスとなる存在の懐柔は彼女の手腕によるものでした。
主人公がゴブリンというマイナスの存在であるのを、仲間や他の皆に受け入れられるように手を回し続けていく展開となっていく予定でした。
物語の中盤で言葉を取り戻し、主人公に愛を告げ、それを受け入れられます。
その後、様々な困難を主人公とその仲間たちと共に乗り越え、多くの子を授かり、その生を終えた際には巨大な大木となって、長きに渡り子孫と人々を助け続ける存在となりました。
以上が彼女の物語です。
『死』
生前の主人公に憧れていた親友的存在でした。
しかしながら祖国の凶行に嫌気がさし、裏で主人公たちを助けようと手を回そうとしたところを、家族を人質に取られ、非人道的研究の素体とされます。
対象の命令を聞くだけの人工リビングアーマーと化した親友は主人公を延々と追い詰め続けます。
主人公もまた、そのリビングアーマーの正体が親友であると気づき、手が出せなかったのです。
ある時、その牙が主人公の命に届いてしまいます。
その瞬間、命令が完全に解除され、絶叫と共に狂乱に陥り、非道を行い続けてきた祖国と連中を皆殺しにします。
その中には、実は親友を裏切り富などを得ていた醜いかつての家族たちも含まれていました。
こうして祖国を滅ぼした親友は、存在の意義を失い、心中に僅かに残った『最強である主人公の面影』を追い続けて武術を磨き続けていく亡霊と化しました。
ゴブリンと化した主人公を殺さなかったのは、相手の存在を認識していたわけではなく、珍しい存在として認識していただけで、完全に気まぐれでした。
後に剣術を完全に復活させた主人公の生まれ変わった姿を見て、歓喜します。
そして、二人は再び相まみえました。
結果は主人公の圧倒的勝利でした。
手を抜いていたわけでもない、最高の状態で負けた彼は、かつての過ちを悔やみ、それでもあの時と全く変わらぬ親友の姿に、安堵を交えた最後のため息を吐き、その歪まされた生を終えました。
以上が彼の物語です。
『その他の仲間等ついて』
人間の商人たちや、他の部族などを纏め上げていき、小さなキャラバンから、徐々にその勢力を拡大し、やがてひとつ国を作るまでに至ります。
人と魔物の境をなくしたこの国は周辺国から脅威に、あるいは交流するべき相手と認識されたりと、様々な困難を超えていきます。
そうして世界に正しく国と認識させることとなりました。
以上が彼らとその国の物語です。
ダイジェストとなりましたが、これにて『俺はゴブリン』を打ち切りではございますが、終結させていただきます。
ありがとうございました。
【打ち切り】俺はゴブリン 雨のモノカキ @afureteiru
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