第9話 暮らし

 Xの時代、日本の拠点の日々。

 通常兵器の日々。

 様々に駆逐。

 シン

 「ジャミルって艦長はあんたか、ちょっと悪いんだが、ガンダムの品を買って貰えないか、ガンダムを運用してるんだろ?」

 ジャミル

 「君は?」

 シン

 「聖騎士売春婦傭兵部隊の指揮官のシン」

 この内輪の話し合い、歴史書に載る聖騎士売春婦傭兵部隊、箱型母艦艦隊の組織。

 ジャミル

 「いくらだ?」

 シン

 「そうだな、モビルスーツの一機かな」

 この日本の拠点を通知。

 この後に受け取る、モビルスーツを受け取る。

 シン

 「部品じゃない、武装だ、厳密には試作品の長距離用レーザーカノン、回数は八回」

 ティファ

 「貴女達はどうして争うのですか?」

 シン

 「ティファ、組織は宿命がある、ティファ・アディール、組織ではない、一人で歩く道を渡るといい、篭の鳥は歩く先に橋はある」

 少し困った位、見た目の年齢以上の導く意思と言葉、わからない、わかるを貫く意思と言葉を与えた。

 シン

 「俺は結構好きだ、真っ直ぐ歩く道は、十分にある、むしろ他の道より、ずっと好きだな、まあ組織では無理だ、というわけだ」

 ガロード

 「あんた、偉い僧侶か?」

 シン

 「ガロード・ラン、お前はティファの橋だ、最後まで走れ」

 困った全員、予想を覆す意思と言葉。

 シン

 「橋がある、他は鞘に収まる、最初から鞘に収まる、他はない、むしろガロードの橋がティファの道をより、早くする、ティファは遅い、ガロードは早い、足せば少しは早い、なら十分だ」

 ガロード

 「モビルスーツをなんに使う?」

 シン

 「剣が欲しい剣士に渡す、売れるだろう」

 困った内容、思った以上の知性を知った。

 シン

 「そうだ、若い小鳥にあったら、帰り道を教えるといい、巣を思い出す、小鳥は巣を知れば、後は自然に巣に帰る、他はない」

 以上の知性の年齢を覆す位、わかったと頷いて立ち去る。

 シン

 「ティファ、橋に歩くといい、この橋は少し早い、多分、未来よりも、少し早い」

 頷いて立ち去る。

 沢山の部下達、このシンの相棒も合わせた五十万人。

 ジャミル

 「最初から鞘に収まるとは?」

 シン

 「ジャミル、橋は陸地に通す、抜いた剣は元の鞘に帰る、他はない」

 困った位、受け取る側が理解を越えた位。

 シン

 「全員が抜いた、鞘に帰るのも、当たり前、わざわざ、新しい鞘に帰る謂れがない、なら最初から鞘に帰るのが、決まっている、慌てる理由がない、歩けば帰る」 

 ジャミル

 「例え話に理解が入らない」

 シン

 「ジャミル、帰り道にティファに聞くといい、未来は鞘に帰る、全員が鞘に帰る、誰もが帰る、ティファは全員より、少し早い、きっと答えを、帰り道に教えるはずだ、間違えることはない」

 ロアビィ

 「なら、今教えてくれ」

 シン

 「ロアビィ、貴方は時間が足りない、泣いた時間が足りない、笑った時間が足りない、怒った時間が足りない、死んだ時間が足りない、生きた時間が足りない、戦った時間が足りない、嘆いた時間が足りない、憎んだ時間が足りない、砕けた時間が足りない、未来を走る時間が足りない、前に歩く時間が足りない、最後まで走るには時間が全部足りない」

 教わった内容は、足りない時間、全部を足りない時間。

 シン 

 「ロアビィ、足りない、全部足りない、ロアビィの時間は足りない、いっさいがっさい足りない、一つも足りない、未来を走るには、ロアビィは若すぎる、貴方は歳が足りない、貴方は少年過ぎる」

 年齢を思い出す。

 シン

 「ロアビィ、未来を歩くには、歳が足りない、18才は少年過ぎる、ショタの世界だ、大人に二年足りない」

 この歳が足りないロアビィ。

 シン

 「重要な値、年齢、最後まで走るには年齢がいる、残念ながら若い時は少年の社会、大人は二十歳から、少年は未来ではない、今を歩くしかない、だから早さが足りない、少年の足では無理だ、今ではない、未来が重要だ、今の時代の足じゃない、未来を走る足が重要だ、19才は少年だ、二十歳からしたら、若い」

 全員は、二十歳からしたら、若い、この少年の社会、大人の社会、この歳が重要な値、二十歳以下は今を歩く、大人は未来を歩く。

 ジャミル

 「そうなのか」

 シン

 「ジャミル、二十歳から見たら、19才は少年、今を歩くしかない、だから走れない、ガロードは橋を選んだ、少年から遠い、ティファを陸に渡す、ガロードは橋だ、未来より早い、きっと早く未来を越える、ティファは早い未来を歩く、二人はもう陸に歩ける、戦いはきっと先を与える、きっと未来に笑いがある、誰にも負けない、強い光だ、きっと未来すら、切り払う、万能の聖剣となる、問題はない」

 沢山の内容以上に、ティファとガロード。

 シン

 「ジャミル、朝にパンを食べるといい、多分、ティファにパンを渡せば、ティファは未来を教えてくれる、ジャミルより、少し早い未来を歩く、誰よりも、景色が見える、きっとパンが朝を答えてくれる、だが白いパンとするといい、黒いパンはダメだ、安いパンもダメだ」

 この内容にわからない様々。

 シン

 「ロアビィ、パンより、一番の早い、朝にビールをグラスで飲むといい、多分、未来が答えてくれる、だが朝だけだ」

 謎の方法、二人は朝を待つしかない。

 シン

 「野郎って、これだから、お前達はガロードに勝てんな、ティファに聞いたら出るぞ?」

 謎の様々、このティファに聞いたらわかる様々、パン、ビール、このガロードに勝てない理由。

 シン

 「だが、40才からしたら、ガロードが正しく、ティファはまさに正論、だが白いパンは絶対の正解、朝のグラスビールは正解、若い小鳥に聞いたら、多分、死ぬと殴られる」

 謎が増える。

 シン

 「朝の白いパン、ジャムは禁止、他も禁止、一切禁止」

 この部下達と茜はわからない連中にため息。

 シン

 「いいか、朝の白いパンだけ、他はない、白いパンだけ」

 帰る面々、この白いパンをティファに渡す、これで未来がわかる、グラスビールは朝、未来が答えてくれる。

 それは未来を知った朝の内容。

 


 



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