ダブルデート

 サキュバスの考えってなんだろーな⁉︎

 

 変なことじゃないといいけど。

 

 はっ⁉︎

 まさかサキュバス…

 オレから遊び人に乗り換えるつもりじゃ…

 

 …

 

 オレは前を歩くサキュバスと遊び人をじっ

 と見つめた。

 

 …

 

 そんなオレを委員長が見ていた。

 

「ねー、そんなに二人が気になるの?」

「えっ、あぁ…、、、ってかさ、委員長って

 なんでオレとデートしようなんて言い出し

 たの?」

「あー、ほんとはずっと、わたし…」

「ねー、そこのお二人さん‼︎」

 いきなりサキュバスが振り向いて話しかけ

 てきた。

 

「んぁっ?な、何⁉︎」

「今からクレープ食べに行こ♡」

 と言い出した。

 

 え…

 いいけどこの状況でキス…は、無理だな。

 

 ・おい、キスとかみんなの前でせがむなよ

 な・

 ・は〜い♡・

 テレパシーをオレから送った。

 オレからも送れるんだ。

 ってか、サキュバスのやつ…軽い返事しや

 がって。

 

 

「あ、で委員長はなしの途中だったよね。な

 んだっけ?」

「あー、また今度ね」

「えっ、あぁ。うん。」

 

 

 なんて話をしていたらクレープ屋さんに到

 着。

 

「うわぁ♡美味しそう♡」

 クレープを前にサキュバスの目がキラキラ

 としていた。

 

 …はぁ。

 大丈夫かな…。

 

 

 とりあえずみんな注文してクレープをいた

 だいた。

 

 ま、一人だけ食べても無意味なやついるん

 だけどな。

 

「あー、うまかったな」

「おう」

「ほんとー」

「ふーん。いいなぁ♡」

 

 ・おい‼︎・

 ・あ、ごめーん・

 

「いいなぁってのは、他の種類も食べたかっ

 たってことね」

 と慌てて訂正するサキュバス。

 

「えー、そんじゃあ半分こすればよかったね。

 咲蓮さん♡」

「あー…」

 と遊び人に答えるサキュバス。

 

 

 お腹もいっぱいになり公園で座って話でも

 しようってなった。

 

 サキュバスのとなりをがっつり確保する遊

 び人。

 

 そしてなぜかピッタリオレにひっつく委員

 長。

 

 …

 

 ・そういえばいい考えって何?・

 ・見てなさい・

 

 

 

 

 …

 

 

「ねー、委員長って意外と遊び人とかの人と

 お付き合いしてみたらうまくいくんじゃな

 い?」

 なんて言い出したサキュバス。

 

 …いい考えってそれかよ。

 委員長と遊び人くっつけようとしてんのか

 ーい‼︎

 

「えっ、わたしは…その、この際だからはっ

 きり言わせていただきます。わたし三木谷

 くんがずっと好きでした。」

 

 なんて、いきなりの告白ー⁉︎

 

 えっ⁈

 マジか…

 全然気づかなかったっす。。。

 

 ってか、みんなの前でごめんなさいする?

 …なんか気まずい。

 

「あ、委員長…オレ…」

 

「イヤだ〜‼︎ハヤトはダメーっ‼︎」

 委員長からの告白をお断りしようと思った

 らいきなりサキュバスがオレにキスをして

 きた。

 

 チュ〜♡

 

 …あ。

 

 …

 

 みんなの前でキスとか駄目って言ったのに

 …。

 

 サキュバスさんや…。

 

「フッ、やっぱり二人ってそういう関係だっ

 たのね。一緒に住んでるのよね?」

「えっ⁈マジかよ⁉︎三木谷ー…やるなー」

 遊び人に褒められた⁉︎

 

「え、委員長…なんでそれを?」

「ごめんなさい。この間気になって…つい二

 人のあとをつけました。」

 

 …

 

 はー…見られてたーーー…。

 

「どうせフラれるってわかってたし」

「あー…ごめん」

「ならさ、残念会しようか。委員長♡」

 と遊び人は、サキュバスから早くも委員長

 に切り替えた。

 

 さすが遊び人…

 

 じゃ、お邪魔虫は退散するといい二人は帰

 っていった。

 

 サキュバスの計画成功した⁉︎

 

 にしても…

 

「おい、サキュバス‼︎」

「ひ、ヒャいッ…」

「なんで人前でキスなんか。そんなにクレー

 プ待ちきれなかったのかよ⁈」

「あの…違くて…。委員長にハヤトとられた

 くなくて、つい必死で…」

 

 …

 

 え、それって…。

 もしかして、、、

 

 悪い気は、しないかも。

 

 

「ま、今回だけ許してやるか」

「あ、ありがとう。そしてごちそうさま♡」

「やっぱりおまえクレープ欲しさに」

「ち、違います〜。」

 

 ハハッ。

 クスクス。

 

 オレたちは、無邪気に笑いあった。

 

 二人は、まだ知らない…

 これからあんなことが起こるなんて

 

 

 続く。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る