第39話 とりあえずの解決

 ショルケノとの交渉が終わってからだいたい20分ぐらいたった。俺は森の中に少し入ったところに来ている。例によって三頭賊ケルベロス関係だ。奴らの幹部たちも森の中に住居を作り、隠れ住むことを好むらしい。


 森の少し奥に家が3軒、さらに奥に1件だけ。手前の3軒にはそれぞれの家に2人ずつ、奥の1軒には3人の反応が伺える。


「このにいるやつらだけで、三頭賊ケルベロスは完全に崩壊だな。待ってろよォ」


 こいつらを殺せば、今までシャルを殺していた奴らはいなくなると言うことなる。しかしこの世界に歴史の修正力のような謎の働きがあったらどうだろう。いや、俺が存在している時点で正史とは全く違うものになっているはずだ。シャルの方も心配あるまい。


 そんなことを考えながら俺は3軒あるうちの1軒に氷の矢アイスアローを20発ほどぶち込む。威力自体はあんまり高くは無いはずだ。


 するとすぐに2人組が出てくる。ゴロツキみたいな格好をしたやつと、少し小綺麗な盗賊って感じの男が出てきた。ゴロツキのよう見た目のやつはスキンヘッドだ。眩しい。小綺麗な方は幹部で間違いないだろう。緑の短髪に指にはたくさんの指輪。趣味の悪さが伺える。名前は……なんて言ったっけなぁ。まぁ、知らね。


「こんにちは、そしてさようなら」


 俺は一瞬で接近し、ゴロツキのような見た目の男の首を飛ばす。


 そのタイミングで他の2軒からも人が2人ずつ出てきた。さっきの氷の矢アイスアローを警戒して出てきたのだろう。


「てめぇ!何者だ!」


 俺がたった今殺したやつの隣にいる趣味の悪そうな男、趣味悪男名前のわからん奴がほざく。


「お前らを殺す者だ。既にてめぇらの上司は死んでるぜ?」


 俺はそう言ってパレルトン他2名の首を見せる。


「そんじゃ、さようなら」


 俺はたった今家から出てきた2組の2人組の片方ずつを殺す。片方は氷魔法で脳天をぶち抜き、もう片方は接近し、首に手を当て、そこから鋭い風魔法を放つことで首を斬る。今殺した3人は火魔法で燃やしておく。首を持ち帰る意味が無いのだ。


「さて、何故お前たちがこんなところに居るのか。誰の依頼だ?どれくらいの報酬を約束された?」


「教えるわけねぇだろッ」


 答えたの先程の趣味悪男ではなく後から出てきた奴だ。腰には剣を差し、装備の軽い騎士のような格好をしている。少し長めの青髪が風に揺られている。もう1人、あとから出てきて生き残ってるやつは特にこれといって特徴のない顔が特徴の男だ。存在感が薄い。


「いいから吐け」


「依頼人のことは話すことは出来ねぇ」


 今度は趣味悪男が叫ぶ。


 これがこの世界の盗賊の意味わからんところその1だ。自分を裏に生きるかっこいい人間だと思ってるのか知らんが、人からの依頼でなにかする時はその依頼人の事は絶対に吐かない。どんな正義感だよ。普通に物は盗るし、女は犯すし、人も殺す。なのに依頼人の事は吐かない。拷問をすれば吐く者もいるが……拷問するか。


「よし、そうと決まれば――氷の束縛アイスバインド


 俺は氷をロープのように作り賊たちの体をまく。その間に土魔法で椅子を3つ作る。椅子を作り終えると、そこに奴らを座らせ、椅子に体を固定する。そして靴は脱がせる。


「離しやがれ!」

 無特徴の男が激昂キレる。


「ハハッ、じゃあ話やがれよ」

 俺は奴の言葉を笑い飛ばしながらそのままそっくり返す。


 そして無特徴男に近づく。


「まずはお前からだ」


 そう言ってそいつの右手の親指を関節とは逆方向に曲げる。


「ぎゃぁぁ」


「よ~し、手指の10本を叫ばずに耐えることが出来れば君を見逃そう!」


「グッ、本当だな?」


「もちろんさっ!」


 俺を睨みながら問うが、俺は爽やかぶり、よく分からん受け答えをしてしまう。


「そんじゃ俺は優しいからさっき叫んだのは許そう。2本目からだ」


 ぐにゃ


「グッ、ハァハァ」


「お、いいねぇ」


 ぐにゃ、ぐにゃ


「ぐっ、がっ、ギャァァァ」


「あーあ。叫んじゃった。後でお仕置な」


 さすがに二本同時はキツかったか。


 俺はそういうと無特徴男の太ももに氷魔法で作ったナイフを刺しておく。椅子に固定はしているが逃げられないようにだ。


「次は、君」


「ひ、ひぃ!」


 明らかに怯えるのは騎士風の青髪くん。


「ルールは彼と同じだよ。叫んだらお仕置ね」


 ぐにゃ


 間髪入れずに早速指をへし折る


「い~ち」


「……」


 ぐにゃ


「に~い」


「……」


「さ~ん」


 ぐにゃ


「ッッ!」


 1、2本目はカウントの前に折っていたが三本目はカウントの後に折った。そうすると明らかに反応が変わる。心の準備のタイミングをずらすと集中が切れてしまうらしい。


「――きゅ~う」


 ぐにゃ


「……」


「ヒール」


 9本へし折った所で回復魔法を施す。


「ッ!終わりか!?」


「あっ、間違えて回復しちまったよ、今何本だっけ?……あぁ、1から数え直すか~」


「……」


 騎士風の青髪くんは絶望した顔をした後気を失った。しかしすぐにその顔に水をかける。


「何寝てんの?まあいいや。おい、そこの無特徴男に、趣味悪男、それにお前。今からショーを行おうと思う。来い!」


 俺は3人に宣言した後、叫ぶ。


「ヘイ!」


 そう言って現れたのはショルケノとあの部屋にショルケノの一緒に女達と寝てた男2人、更には美女の形容するのが正しい女性3人が登場する。ショルケノ含む男3人は女たちの腰を抱き、セクハラのよう胸も触りながら登場する。まさに悪役だ。


「お、おい!何してる!」

「その手を離せ!」

「やめろ!」


 無特徴男、趣味悪男、騎士風の青髪くんが叫ぶ。あの美しい女性たちは彼らの奥さんだ。


 ここでこの世界の盗賊の意味わからんところその2。人によるが大半の盗賊達は妻を持つことをステータスにする。それも無理やりではなく、愛を交わす結婚をして、だ。盗賊達、特に上のもの達は自分の力で女性を恋に落とす事で自分のステータスにする。下っ端の者は無理やり犯すだけだ。


 まぁ、この美女さん達も今生き残っているヤツらが必死こいて落とした奥さんたちな訳だが、こんなところに奥さん連れてくるのが悪いよね。でもわかるよ、拠点に置いて来たら他の奴らに汚されるかも知れないしね。


 ちなみに俺が既に殺した3人の賊は妻帯者では無いらしい。ここ数日は街の娼館でお世話になっていたらしい。


「あーあ。君たちが話さないから、彼女ら食われちゃうよ?」


 そこには身ぐるみを剥がされ生まれたままの姿を晒す女性たち。金髪の巨乳に、赤髪の引き締まった体をお持ちの女性、茶髪の優しいおっとりお姉さん系の巨乳。誰が誰の女だか知らんが赤髪の人その慎ましいお胸グッドだね。


「「「やめてくれぇ!話す!話すから!やめてくれ!」」」


「お、やっと話す気になったか。じゃあ、ちゃんと吐け。ショルケノ、ストップだ」


「ハイッ!分かりやした!おい!まだ挿入いれんな!」


 おいおい、まだって、この後は楽しむ気満々なのかよ。まぁ、俺もこの後は好きにどーぞってするつもりだったが。


「それじゃ、話してもらおうか。依頼人と報酬はなんだったのか。騎士風の青髪くんどうぞ?」


「は、はい。依頼人はこの公爵領を持つ公爵の娘だ。報酬は、その、屋敷のメイドたちを自由にしていいと、ごにょごにょ」


「ひ、ひどい!私だけと言っておきながら!」


 叫んだのは金髪の巨乳。青髪くん。君とは趣味が合わなさそうだ。こんな高圧的で大きな爆弾持ってる人は苦手だ。


「その公爵令嬢の名前は?ホシュネスと言う名前だった気がする。なんでも、彼女の姉を殺して欲しいと」


「確定だな。いい情報を聞いた。ありがとう」


「そ、それならアデレナ達は!」


 アデレナ多分金髪のことだう。


「うん。ショルケノ、良し」


「お許しだァ!」


「アッ」

「んッ」

「んぁ」


 あーあ。挿入れちゃった。


 可哀想だから残した3人の賊は首を落として収納した。


 その日ヴァイス領都の1部ではドデカい女の喘ぎ声が聞こえた、それも3色の声で。と言う噂が広がったらしい。森の結構奥深くだったのだが、ショルケノ、ヤリまくってたのか。


 ◇


 俺は今空を飛んでいる。1時間も滞在せずに解決!実に爽快だったよ。え?ショルケノを選んだ理由?テキトーだよ。でも冒険者ギルドの方で関わらない方がいい人と言う括りにされているらしいよ。あの3人の女性は当分ショルケノたちの性処理係だろうね。

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