ホラー無理男子とホラー平気女子カップルの話
ももり
夏デート
ある年の夏。
彼氏「もう7月終わるけど夏っぽいことなんもしてないね」
彼女「そういえばそうだね」
彼氏「なんかしたいことある?」
彼女「うーん、なんだろう」
彼氏「なんでもいいよ!」
彼女「なんでもかー…じゃあ次会う時までに考えとくね!」
数週間後
彼氏「車で来てって言うから来たけど、え?」
彼女「ん?何ー?」
彼氏「いや、これどこ向かってるの?」
彼女「それは着いてからのお楽しみ!」
数日前に今日のことを決める連絡をした時に彼女から「車で迎えに来て!」とだけ言われた。
そして彼女の運転でどこかに向かっているがこうゆう時の彼女は何か企んでいる時だから嫌な予感しかしない…
走り続けること約1時間が経過し、段々と人気のない道を走っていた。
彼氏「ねぇマジでこれどこ行くの?やばいとこじゃないよね?」
彼女「さぁどうでしょー」
彼氏「そろそろ教えてくれても良くない?」
彼女「えー、それだとなんか面白くないじゃーん」
彼氏「いやいや、面白がらないで?」
彼女「じゃあ仕方ないから教えてあげましょう!」
なんか楽しそうだな…笑
彼女「なんと!心霊スポット!」
彼氏「え…」
彼女「と、言いたいところですが流石に何かあったら怖いので体感型お化け屋敷に行きたいと思いまーす!」
彼氏「いや!どのみち嫌なんだけど!」
彼女「なんで?楽しそうじゃん!」
彼氏「なんで?って俺ホラー系無理なんだけど…!」
彼女「そうだったっけ?」
彼氏「そうだったっけ?じゃないよ!ホラー映画とか見たことないし、お化け屋敷も行ったことないじゃん!」
彼女「確かに!でも、予約しちゃったから諦めて?」
彼氏「絶対嫌だ!」
彼女「へぇー彼女を1人で行かせるんだー、ふーん」
彼氏「うっ…」
彼女「じゃあ1人で行ってくるね」
話に夢中で気づかなかったがどうやら目的地についていたらしく1人で行こうと扉を開けていた。
彼氏「いや、ちょっと待って…!」
彼女「ん、どうしたの?行かないんでしょ?」
彼氏「行きたくはないけど…」
彼女「でしょ?だから1人で行ってくるよ」
彼氏「1人で行かせたくないから…行く!」
彼女「無理しなくていいって」
彼氏「自分が怖いって思うのより1人で行かせる方が嫌だから行く…!」
彼女「そんな怖そうにされながら言われても笑」
彼氏「いいから黙って俺の後をついて来ればいいの…!」
彼女「ありがとう笑。よし、行こうー!」
これが俺と彼女の今年の夏1番の思い出になった。
ホラー無理男子とホラー平気女子カップルの話 ももり @momori_desu
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