僕と君

望月

僕と君

「好きだよ」


いつも一緒にいるのが当たり前な2人、それが僕と君。

友達、そんな関係を僕は辞めたい。


なぜなら僕は君が好きだから


生まれた日は同じでマンションも隣の部屋、幼稚園に入る前から仲が良くてずっと一緒。

君は明るくて優しくて可愛い。どんな人にも笑顔で接していて周りまで笑顔にさせてしまう、そんな魅力的な人だ。

僕はそんな君が好きだ、ずっと前から


どうすれば君に好きになってもらえるのか


君は僕を男として見てくれてるのか


そんなことばかり考えながら君と過ごしている。

夏の暑い日、僕は君と歩いていた。

君がどんな話をしようと僕は君の話を聞くことは出来ない。

君の汗が滴る肌と髪。火照って赤くなっている肌。髪を耳にかける仕草。

君の一つ一つに目がいってしまうから。


僕の瞳に映る君は何よりも美しい


そんな美しい君を独り占めしたい。

けれども僕にはそんなことはできなくて、関係を進めるには今の ''幼なじみ'' というポジションから変わらなくちゃいけない。

もし拒絶されてしまったら?

そんなことを考えると君に気持ちを伝えることができない。

意気地無しな僕を君はどう思うだろうか。

会う度に改めて感じる「好き」の気持ち、恋心を自覚した時から日に日に増す思い。

僕がこんなことを考えてるだなんて君に知られてしまったらいけないな。

だから僕は今日もいつもの笑顔で君と会う。

朝の弱い君を起こし、微笑み「おはよう」と挨拶をする。

僕だけに見せてくれる君のその笑顔が僕には毎朝の楽しみであり、生きる理由だ。


君は前僕に言った


「好き」


ただ君の言う好きは僕とは意味が違う。

君は僕のことを友達としか思っていない、でも僕は違う、君が大好きなんだ。


こんな気持ちにそろそろ決着をつけようと思う。

僕は君を呼び出し、告げた。

「好きです」


君は顔を赤くし口を開いた


「人として」

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僕と君 望月 @tu11ki31

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