魔王を封印したのに仲間に裏切られた最強錬金術師、魔界で最強の魔王になる。
@kuyuu
第1話 七大魔王の封印…仲間の陰謀!?
「…やっと終わったか~結局最後まで一人だったな~「終わったのか?」本当にタイミングが良いな…」「あぁ終わった「後は俺に任せて休んで居てくれ」やけに食いぎみだな~どうした?」
「すまんテンションが上がり過ぎてたかな(笑)」
「まぁお言葉に甘えさせてもらうわ~さすがに疲れた」
「これが今回の封印門か~毎回立派だよな~」
「そうだな、まぁ魔族の強さで見た目が変わるから仕方ないさ(笑)」
「ふ~ん、なんか意味あるの?」
「いやいや、前も説明しただろ?」
「忘れた(笑)」
「良いか?この門は封印される者の力と封印の力を合わせて発生した魔力波を錬成して作る事で強度を高めてより破られずらい封印になっている、ちなみに「なぁまだ続くのか?」なんだよ聞いておいて…」
「ちなみに使い方は?」
「?興味あるのか?」
「まぁ報告の為にね~」
「??まぁ良いか~」
「使い方は簡単だ、始めに俺が魔力を流して開いたら鍵が精製される、後は閉めるだけだ」
「なんだエリックにしか使えないのか、つまらん」
「つまらないとかじゃなく安全の為だろ?まったく誰でも開けれたら封印の意味がないだろ~まぁ閉めるのは誰でも出来るけどな」
「よくわからんから一度開けてみてくれないか?」
「?今から?」
「今なら時間的に余裕が有るだろ?」
「まぁ良いけど…疲れてるから手短に頼むわ~」
「分かってるよ、一度で良いからさ~頼むわ(笑)」
「まったく、仕方ないな~ちゃんと見てろよ?」
[…登録魔力を確認…封印門を解放致します]
「まぁこんな感じで開くから、点検なんかも出来るようになってる」
ドン!!「へ?」
「さらばだエリック、お前は邪魔なんだよ」
落ちていくエリックを眺めながら静かに扉を閉めるのは仲間の一人だった《勇者フリス》だった、仲間の裏切りによって封印された《錬金術師エリック》
~~エリック視点~~
完全な暗闇の中、上下左右も解らないまま浮遊感だけが在る世界で落ちるエリック。
「あのクソガキ~よくも落としやがったな!?」
(まぁ言っても仕方がないか…さて、どうするかな~まずは魔力探知で落下地点の確認かな)
薄く魔力を下に伸ばして状況の確認をしたエリックは落ち着いていた
(ふむ約五十キロ位で地上?に着くな、幸い落下地点に生き物も居ないしまぁ何とか為るかな)
「錬成!!」
槍のようなレールが真っ直ぐ下に伸びて手の中にはブレーキ付きの持ち手が精製された
(よし!成功したな、これでブレーキをかけて速度を落とせば何とか着地出来るかな~まぁ無理なら無理で何とか成るだろう)
徐々に速度が落ち始めゆっくりと地上が見え始めた時
(?地下なのに妙に明るいな~まるでダンジョンの中みたいだな…)
赤黒い大地に降り立ったエリックは周囲に魔力を伸ばして状況の確認をした
(半径五十キロに特に人の気配はなし、ただ魔物はかなり居るな~まぁ少し歩くか、魔物も気になるし)
~~一時間後~~
(ふう~まぁまぁ解ってきたぞ、ここはダンジョンの最下層だな、何回か魔物と戦ったけど倒して直ぐに消えてドロップアイテムが落ちたし…)
「おや?魔力探知に魔物以外が入ったな~?魔物に襲われてる?」
~~○○○○視点~~
「キャー!!誰か助けて下さいー!」(あぁどうしましょう、まさかキングオークが出るなんて、ただ食糧が欲しかっただけなのに~)
「きゃっ!?」ドテ!
倒れた魔族に迫るキングオーク、絶望の瞬間に気の抜けた声が響く…
「あの~お忙しい所すみませんが少し道を聞いても良いですか?出来ればこの辺りの地理なんかも聞きたいのですが~良いですか?」
「へ?」(なんなの?こんな時に~!?)「見て解らないの?今ピンチなんだよ!?てか誰?」
「申し遅れました、俺は通りすがりの錬金術師です、以後お見知りおきください」
「これは御丁寧にどうも…て!違う!!後ろを見て!?」「後ろ?これ?」
「ブモーー!!」「うるさいな~錬成!」
突如、地面から延びる鎖に捕縛されたキングオークは動けない様子だ
「へ?」「取り敢えず動けなくしたけど~話を聞いてもらえるかい?」
「へ?」「聞いてる?」「いやいや、何をしたの?どうなってるの?」「まあまあ気にしないで」「いや気になるし!?」「取り敢えず落ち着いて、ね?」「はぁ~、分かりました、何が聞きたいんですか?」「そうだね~まずはこんな所で何をしてたの?」「それは…食糧探しです…」「これ?」「いやいやキングオークじゃなくてオークを探してました」「あ~オーク系は数パーセントの確率で生肉をドロップするからね~それでか~」
「ドロップ?」「あ~気にしないで(笑)ならキングオークでも良いのかな?」
「キング種は私には倒せないですよ…それに、なかなか手に入らないですし…」
「あ~これには裏技?が在るから、まぁ見ててよ」
「よっと」ザクッ!
あっさり首を切断したエリックは直ぐにキングオークの身体に触り「収納!!」一瞬で消えたキングオークの身体、残った首は地面を転がり直ぐに溶けて消えてしまった…
「はい完了~」「?何をしたんですか?」「内緒~まぁ後でのお楽しみ(笑)」「はぁ」「そろそろ迎えが来る頃かな?」「?迎え?ですか?」「そう、迎え」(魔力探知に魔力だけが掛かったから、まぁ直ぐに来るでしょ)
~~○○○○視点~~
(強い魔力を感じたから来てみれば、迷子の魔力も有るし強い魔力は地上で戦った錬金術師の魔力だしどうしたものか…まぁ急ぐか)
~~エリック視点~~
(この魔力は《怠慢の魔王》だな~何て説明するかな~?)「そろそろ来るよ?」「誰がですか?」
「うん?魔王?で分かるかな?」「魔王様!?」
突然、突風が走るとそこには一人の魔族が立っていた
「錬金術の、私の仲間に何をしようと?」「いや?道を聞いただけだよ?」「本当か?」「違いますよ、助け「違うらしいぞ!!」あの…「大丈夫だ!私が来たからな!」はぁ…」
「相変わらず話を聞かないな~落ち着け!」「そうですよ、私は助けられただけだと言いたかったのですが…」「?そうなのか?」「はぃ…そうです」
「それは、すまなかった、私の勘違いだった許せ!まぁ私たちの仲だしな(笑)」
「まぁ良いけど…何だよ仲って…」「七大魔王封印計画の立案した仲(笑)」「そうだな、あの時から始まって今だからな~懐かしいな」「所で、なんで錬金術師が此方に居るんだ?予想が当たったかな?」「あぁ、仲間に裏切られた…」「それは災難だったな~私はラッキーだがな(笑)」「?」「お主の奇跡の術で私を助けてはくれないか?」「まぁ良いけど、俺にも出来ないことは有るからな?」「解ってる大丈夫だ、無理は言わない」「なら良いけど…」「まぁ取り敢えず居住区に帰るかの?」
エリックは魔王達の案内で居住区に向かい歩き始めた、そこで待つ様々な問題を解決に導く事が果たしてエリックに出来るのだろうか?
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