第20話 オーク村壊滅 依頼 

翌日は、遅めにだけど、冒険者ギルドへ顔を出して、掲示板で依頼を見ている。

ギルド長がカウンターの奥から、何だ?お前も依頼を受けてくれるのか?なんて顔しているけど、放置しておいて・・・と、これにしようかな?

今度は、西の村のオーク村の調査。


受付へ持っていくと、ガント・ギルド長が出てきて、「なあ、一緒に行っても良いか?」っていうので、了解した、何か企ててる? 良いけどね。

それで、徒歩1時間くらいなので、どうするかな〜って思っていたら、荷車馬車を操縦してガントさんが来て、乗っていくぞ〜っていうので、ああ、そういうことですね、と乗り込んだ。


衛兵門を出て、パカパカと進んでいる。

「それで? 何が目的なんですか?」って短刀直入で聞いたら、何でも、僕の戦いを見たいんだって、話してあるし、秘密契約もしてるしね、良いけど・・

ということで、運転しながら、詳細を話してくれたよ、向かっている村の先あたりに、オークの群れがよく出てきて、村や人的被害が出ていて、ギルドが調査しているらしい。

Cランクパーティ2つも、帰って来ない、状況で、暇な?ギルド長が出張ってきた。というのが建前で、本音は、僕がこの依頼を受けたのが最高にラッキーとの事だよ。

おおよその場所は分かっているので、村には寄らずに、脇道をどんどん、奥へ進む。

気配感知では、確かにいるな、オークの数が多く集まっている場所がある。

ガントさんも気配察知で感じてるようで、顔が引き締まって?きたかな?

そろそろかな?って思っていたとおりに、馬車を止めてあとは徒歩だな。


それで?どうするの? やってしまっても良いの?って聞いたら、「自分は、もう少ししたら、そのへんに隠れるから、お前一人で行って、好きなようにして良い」って、確かに、この依頼を受けたのは、僕、なんだけどね〜、あんたも、付いてきたじゃん・・・


セイランを召喚して、実は随分まえから召喚していて、僕の影に潜んでもらっていたんだけどね、さあ、終わらせようか? オー! って、何だこれ?

一応打ち合わせして、ガントさんが見てるし、あまり僕は全面に出たく無いので、セイランがメインだよ、青龍刀で全オークどもの首をはねてしまえばそれでいい、奥のほうに控えている幹部連中は、向かってくれば同じ様に、首はね、して向かってこないなら、二人で、やっつけよう、ってことで、GOだ。


今朝、家を出るときに、青龍刀と腕輪収納を渡しておいたよ、そりゃあもう、大喜びで、飛び跳ねて?喜んでいたな。青龍刀は、なかなか気に入ってもらえたようで、必要な魔法付加は自分でやるってさ。すごいな、流石に 龍 だよ。


打ち合わせ通り、二人で近づいていって、僕が前方から空に向かって、フラッシュで、敵さんの注意を引いているうちに、もうすでに、前衛の20体くらいの首が無いよ、確か、青龍刀を一振りしただけだよね・・・

一応、首無しから、魔石を全部回収して、身体は、腕輪へ回収。

更に前へ出ていくと、少し身体のでかい、リーダークラスかな?が立派な剣を振りかざして向かってくるよ、同じ様に、今度は真正面から、フラッシュを強めに浴びせる、と同時くらいに、そいつらの首がサヨナラ、魔石を回収、身体を腕輪に回収。


さてさて、残ったのは、真ん中がボス?だね、両隣に副将? そいつらの前に親衛隊?が10体。

ボスと副将は動く気配が無い、セイランが青龍刀を振り回したそうに念話してくるので、OKして、僕も気配察知しながら、少し下がって待機だ。

っていっても、10人の親衛隊?なんて、相手にもなってないな、まるで、何かの素材を切り刻むように、あっと言う間に終わってしまったよ。

ボスも、副将も、通常種の倍くらいの大きさで5mは超えているな、これ、小さな山? 

まずは、副将が一人で動いた、瞬歩か?速いね。鑑定では、レベル200 「身体強化」「瞬歩」「重力」「収納」「鑑定」「転移」 ・・・

って、これ、ひょっとして、異世界転生者?なのでは? でも、話も、念話も通じない、か。残念だ。青龍刀で、斜め十文字斬りにされて、首をはねられる瞬間、僕のほうを見た? ようだったが、まあ、サヨウナラ。

あのスキル構成は、まず転生者だね、何で?こうなった?

魔力吸収で、+50も流れてきたよ、もちろん、スキルや魔法の複製は済んでいる。

そんな悠長な間もなく、あれ?ボスが居ない?って、知っているよ、さきほど、後ろへ走って逃げ出したんだよね〜〜


せっかくなので、得たばかりの「重力」を走るボスをターゲットにしてかける。

ドンって大きな音がして、うつ伏せになって、息も絶え絶えのボスに触れて、鑑定。


レベル200 「身体強化」「催眠」「隷属」「支配」・・・って、こいつ、副将も隷属させていたのか? でも、状態異常はみられなかったけど・・

ま、兎に角、サヨナラだ、指輪の「光刃」で首ちょんぱ、で終わり。

親衛隊、副将、ボスたちから、魔石を回収して、身体を腕輪へ収納。


ガントさんが、ゼエゼエ言いながら走ってきて、驚きすぎ?かな、何も言わないが・・・ただ、小屋の中に、女性が6人、捉えられていたんだと。

まだ?侵されてはいないが、怪我のひどいのもいるっていうので、付いていって、ヒールをかけてあげる。傷の深い者には、精霊の水をかけて、全員に、精霊の水を少しづつ飲ませてみた。

しばらくして、傷も癒えたようなので、あとは心のケアだね。

良かったねギルド長、仕事ができたよ、って言ってやったら、「まあな」だって。

女性たちを馬車に乗せて、休んでもらっているうちに、オーク村の後始末をするよ。


まず、略奪品や盗品を回収、中に、金貨500枚、銀貨2000枚、銅貨2000枚があったので、これはもらっておく。

盗品やオークの武器なんかは、ギルド長にあげるよ。

この周り数kmを空間察知したけど、他にオークの残党もいないようだし、帰ろう。セイランのことは、僕の従者で相棒って紹介しておいたよ。

今回の働きも、ほとんど彼、セイランの働きだって、見えてたはずだしね・・・


*ヒカル:レベル500、魔力800 


*金貨500枚 銀貨2000枚 銅貨2000枚 

*重力魔法 加重 減重 

*隷属魔法 隷属 隷属解除

*支配魔法 



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