第21話 転生者のオーク 

あと、あのオークの副将、やっぱ転生者だよ。最後の瞬間、僕を見たときに、僕の収納内に、自分の収納の中身を転送しやがったよ。


僕の収納内に、「オーク副将の収納」って名前の区分が出来ていた。

ガントさんに言って、副将の身体だけは僕の好きにさせて欲しいっていって、林から出たあたりで、5mくらい深い穴を掘って、彼の遺体を出して、火葬、手を合わせて、土を埋め戻しておいた。サヨウナラ、ありがとう。


収納の中身のリストを見て、笑ったよ、あと、深く感動した。

やっぱ、転生者、いまから、1000年前。でも、地球時間では、2020年。

持ち物は、漫画、アニメ、あといろんな小説がたくさん。それと、金貨、これ模様が違うのが多いな、色んな国のか? 時代が違うのか?

そんなのが、1万枚、銀貨、1万枚、銅貨は無し。これ、きっちり、1万枚をへそくってたね。人間だったときの、50年間くらいの日記、じゃあ950年間、オークだったのか・・・まあ、読まないけどね、これは、秘蔵収納へ。


なんて、並列思考でやっていたら、冒険者ギルドに到着。


オークのキングと切り刻まれた親衛隊の身体を解体場に出して、魔石は、全部回収したから、って言っておいた。それと、オークたちの、金貨銀貨以外の、略奪品と武器装備などを出した。

残りの、オーク、どうします?って言ったら、徐々に出してくれると助かる、なんていうので、OKして、さあ、帰りますよ、返り血などは浴びてないけど、風呂へ入りたいしね。


僕は風呂上がりに、メロンにがっついているけど、セイランも風呂どうかな?って言ったら、是非!っていうので、どうぞ〜って風呂まで案内して、一応、入り方などを説明したよ。彼も上がってきて、メロンを一緒に食べていると、ウインディとライムが揃って戻ってきた、あれ?何か久しぶり?


「知らないオトコの人がいる〜」って騒いでいるので、僕の従者で、セイラン。召喚された青龍だよって紹介して、セイランにも、二人の精霊を紹介してあげた。

始めは、青龍って聞いて、距離を取っていたようだけど、セイランって人間?が出来てるね、気さくに、小さな精霊たちを受け入れてくれている、一緒にメロンを食べだしたよ。

ウインディが、何か? セイランの肩をポンポン叩きながら、一生懸命に話をしているようだけど、なんだろう? 聞き取れないな・・・


どうやら、寝落ちしていたようだ、リビングで寝ている。隣の枕には、精霊が2つ並んで眠っているし、何か?幸せ?な気分。

セイランは、・・・どうやら帰ったようだな。気配も無いし。


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