第7話 収納空間内「住居」
ウインディと行く旅。
昨夜は、野宿で野原でごろ寝?かなって思っていたけど、ウインディが、そんなのはイヤって、ウジャウジャ言っていたので、しばらく考えてみた。どうする?
僕の、収納には時間経過の空間もあるんだし、そこに入ってしまえば、・・って生き物の出入りで問題ないことは盗賊団で実験済みなんだけど、僕自身が入って生きて出てこれるのかな?
まあ、なんとなく出来る気がしただけだけど、自分を収納してみた、時間経過空間のほうにだよ。真っ暗?だけど、意識の断絶とか記憶障害などは無いので、なんとなく自分に認識阻害をかけて、自分を収納から出した。成功なんだろ? きっと。
でも・・・真っ黒空間かぁ~~
そういえば、前に「服装」をチェックしていたときに、「住居」なんていう項目があって、灰色表示で、詳細が分からなかったのがあったよ、あれって今、どうなっているんだ?
今回見てみれば、黒色表示で、「住居」項目がある。詳細は、収納異空間内の住居空間で、3つの条件で、使用可能になると。
時空神の加護、レベル100以上、魔力300以上、って、なるほど、満たしているな、ちなみに、現在の僕のレベルは、
※ レベル180、生命力100%、体力100%、魔力400、になっているから、十分に使えるということだ。
異空間における生活空間という物で、使用者限定ヒカルで、僕だけが使える。
ただし、従魔や契約者、共に出入りするものは使用可能、ってある。
更に詳細は、「入って見るべし!」 って何だよ? 誰?
なので、自分を「住居」に転送してみる。
驚きの空間で、入った途端に暗さは感じない。今まで居た場所と同じくらいの明るさだ。
空気はある、しかもこれ、世界樹のあたりの神聖なる空気だよ。時間は流れているな、スマホの時間が進んでいる、1LDK ってところか? 寝室10畳x1、リビング8畳x1、キッチン6畳x1、の、こじんまりした単身者用の住居?
詳細説明では、『レベルや魔力の増加に伴い増築も可能』とあるが、別に、今はこのままでも十分。ありがたい、時空神様に感謝!
しかもここ、外の明るさに応じて、朝は日の出から、陽が登って、夕日、夜は闇、薄明かり? 現実空間と同じだった。
ウインディに言って、来るか?聞いたら、付いて行くっていうので、僕の肩に乗ってもらって、一緒に「住居」へ「転移」で入る。
不思議な感覚だよ、自分の身体?に入るみたいで、でも違うけど。
これ、外から見てたら、突然、僕の姿が消えて無くなる?ってことだよね、だって、別の次元というか、異空間に行ってしまうのだから・・
ということで、中に入ると、とたんに、飛び回っていろいろ確認?しているウインディがいるよ。顔は、楽しそうだから、放置して、僕は、自分の寝室をチェック、ベッドも、布団?もある。別収納で、毛布も羽毛布団の薄いのと厚いの、シーツの替えに枕、硬めと柔らかめ、高さは自動調節だって、こんな枕、地球では売ってないよ〜〜。
机と椅子に本棚まである、まるで、初めて個人部屋を与えられた子供の気分だ。確かに、嬉しい!!
ウインディに、どんなベッドが良いのか?聞いたけど、リビングのソファーで良いっていうから、小さめの上掛け布団を作ってあげたよ。
それに、何と、時計!があるよ、きっと、外というか、僕のいた、異世界の時間を表しているんだろうな、何と、便利なこと。
異世界で正確な時間を知りたければ、この「住居」のリビングの時計を参照すれば良いんだよね?
そうだよ、おやつとか果物とか夜食とか、いろいろ買ってきていない・・・
ちょっと、帝都の市場?にでも行ってくるかな?
ウインディも来るっていうので、一緒に帝都上空へ転移。
見下ろせば、中心部の出店が並ぶ市場だね、認識阻害で降りて、姿を現して買い物だ。現金? あるよ〜〜たくさん。
ウインディは、どうせ誰にも見られないからって、もう、あちこちの店を見て回っている。欲しいものがあったら、言うんだよ〜〜。
ということで、僕も、自分の欲しいものやら、あったら便利?なものやら、いろいろ買い漁って、どんどん、ポーチに入れていく、ポーチがマジックバッグだって分かっても、誰も驚かないのが良いね、きっと出回っているんだろうな。でも、羨ましいって顔はされる。買うとすると、幾らくらいなんだかね?
道具屋みたいなのがあったので、マジックバッグについて聞いてみたら、使い古した中古で、金貨50枚くらいだって。それも、容量(中)時間停止無し、目録機能無し、というものらしい、よ。
じゃあ、このポーチって幾ら? 想像だけど、金貨1000枚は下らないかな・・・?
あとは、ウインディの欲しいっていうものを、すべて買い漁って、収納して、認識阻害をかけて帝都を出て、もう面倒なので、いきなり「住居」に入った。
食料の買い物で支払ったのは、総額でも、銀貨1枚もいかなかったな。
驚いたことに、その場所は、最初に住居に入った場所だったこと。
これ、異空間住居の実際の場所は固定なのかな?って思って、いろいろやってみた結果・・・自分が思った地上の場所の上空?に出れるらしい。住居のまま転移ができてしまうらしい。
まあ、今日は、元の、街道沿いに戻っておいたけどね。
この部屋は、時間が経過しているから、食料保管用に、マジックバッグを1個だして、住居専用の保管庫にした。ウインディのも保管するからね、各自で、収納しておけば済むのだけど、部屋に専用の保管庫があっても良いよな。
なので、作ってみた。台所に置く、小型の冷蔵庫のイメージと大きさで、中を空間拡張、時間停止の異空間収納区分、容量は無限、使用者限定でヒカルとウインディの2名。
※台所保管箱 マジックバッグ仕様 容量無限、時間停止、
適当に、買ってきたもので食事をして、果実と水で水分補給して、あとは、また明日にしよう!と今からは各自、自由行動とした。
僕は、まず、購入してきた中で、果物関係、メロン、すいか、りんご、柿、梨、ぶどう、(シャインマスカット、何故か?売っていたので、感激!)を、それぞれ、各5個、複製して収納した。出来るかな?と思いながら、全種類を指定、各5個を希望して、複製。これで、出来たんだよ。ウインディも、しばらく飛び回っていたけど、静かにソファーでゴロゴロしだしたな・・
僕も、ベッドで、ゴロゴロしながら、本を読んでいる。出店の古物商に置いてあった、古代の魔法書、魔道具詳細本、今も続いている召喚魔法、勇者と魔王関連、生活魔法の入門書、このあたりの古地図、現在の地図、を、まとめて購入して、金貨1枚だった。
幸い、「全言語理解」のスキルのおかげか、全部、見ただけで、読めるんだよ、嬉しかったな。
しかも、読んだ記憶を収納異空間に記憶空間として保存できることもわかった。それで、実際の脳の記憶領域とのやり取りというか、アクセスの速度が瞬時なので、高性能容量無限の記憶領域が接続された状態になったんだよ。これは凄いよ、瞬時に頭が良くなった?って思ってしまうほど。
それで、とりあえず、生活魔法の本を読んでいるんだけど、この中でまだ使ったことが無いのが、火で、あとは、氷、というのもあるよ。
一応、心配なので窓を開けて、外に向けて火弾を作って、上空に飛ばす。かなり上空で、火炎が消えた。でもこれ危ないから、一旦外へ出よう。
街道脇の林の近く、今はもう夕方近くで人の行き来も無い。空間感知でも、ここから、半径5km以内には人は認識できない。なので、ここで練習する。
上空に向けて、再度、火弾を打つ。今度は、大きめで速度も速い。打ち上げ花火より速いかな?弾けることなく、自然に消えた。
火槍を林の木に向けて放つ、当然火災が発生したので、即、水魔法で大きめの水弾を当てて消火する。まあ、火事は駄目だな。
的を出っ張った岩にして、氷弾を放つ。氷は砕けたが、岩もかなり削れた。氷槍は、岩に穴を開けて通り抜けてしまったよ。魔力込めすぎ?かな。
最後に、土魔法で土壁を作る。厚み1m高さは3mだ幅5mで、ドーンってせり上がってきたよ、出来上がりが速い。土弾、土槍、も、威力は大きいな。錬金で、土団子を作ってカチカチに固めたものを沢山作ってみた。これを使って、投石? 標的に当てる訓練だ。
50個くらいやっていたら、ほぼ、狙ったところへ、遠近問わず当てられるようになった。かなり離れて50mくらい、この距離でも10cmの的を外さない。さらに、100個くらい練習していたら、まあ、レベルが上がったんだろう、50m先の、3cmの的を外すことが無くなったよ。良い遠隔攻撃手段が手に入ったな。さらに練習して、土を丸めて固めて、200個くらい投石用の玉を作成して収納しておいた。
※投石 レベル50 50m離れた、2cmの的を外さない、威力は大
さあ、火の始末もしたし、帰って、もう寝よう。
明日は、どこか、途中の町や村にでも寄ってみよう・・・
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