リセマラ1001回目 私、ようやく魔法使いになれました。

ちゅろす☺♡

第1話 自己紹介 リセマラ1000回目 



みなさんはじめまして。 私は丘 優依です。

友人からは、"おかゆ"、”ゆいちゃん”って呼ばれてます。



いきなりですが、私は以前、ひたすら生死を繰り替えていました。

いわゆる”輪廻転生”ってやつです。


あの、人が何度も生死を繰り返し、新しい生命に生まれ変わることですね。


これって、残念なことに何になれるかは完全に運なことなんですよね。

前世でどんな徳を積もうが、悪事を働こうが来世には何の影響もありません。

(これ、ほんとビックリですよね。 天界で更生するからって理由らしいですよ。)



あ! なんで、こんな話をしてるかと言いますと、

私はどうしても魔女になりたかったんです。


人間だれしも一回くらいは、特別な出自、変身して特別な力を持つって人間だれしも

あこがれちゃうものじゃないですか。



なので、今からお話するのは私がどうしてもなりたかった”魔女”になるまでと、なってからのお話です。






ーーーー 1000回目 ーーーー


真っ暗闇でなにも見えない。少しだけ肌寒い。


人の声が聞こえる。 金属や、ガラスがぶつかり合う音もしてる。 



・・・今回は何になれたんでしょう??


そんなことをぼーっとした頭で考えていると、徐々に視界が開けてきた。

白い服を着た強面の男が、包丁を持って一心不乱に何かを切っている。


その男の人と目が合うとすぐに目の前に持ち上げられ、ぽんっとおかれる。

床が濡れていて気持ち悪さを感じる。


男の手に握られた巨大な包丁が私に向かって振り下ろされる。


(???  え? 待てっ!! いやーーーー!!!!)


音にならない声で叫ぶが、男は一心不乱に手を止めない。


(怖っ!! 痛っ!! やめてっ!!!)





拷問のような時間が終わって、若干視線が低くなったことを感じつつ、

ふたたび持ち上げられ白い床に置かれる。


さっきまで自分がいたところを見て理解した。


今回私は”キャベツ”だったんだ・・・




これが魔女になる1000回目の人生?でした。

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