第2話
笑う笑う笑う
みんなとはしゃぎ、跳んで走る。
騒ぐ騒ぐ騒ぐ
今日も1日安定のバカ。
だが後から押し寄せる罪悪感にうなされることを私はこの時知らない。
否、知らぬふり、見て見ぬふりをしている。
友人の前では常に笑い、ハイテンションでいるから周りは私を明るくておバカなやつだと思っているだろう。時には親しみやすいとさえも。いい子だって言ってくれる人までいる。
でもね、でもね…。
いつも思ってしまう。私そんなにいい子じゃないよ?こんなに明るくないよ?
親しみやすくしてるのだってバカ騒ぎしてるのだって全部全部。ただの演技。
いや、仮面というべきか。
いつもいつも辛くなる。
みんなを騙しているようで。裏切って時に嘲っているようで。笑いつつ嗤ってしまっているようで。
みんなごめんね。こんなクズで。生まれてきてごめんなさい。
嗚呼……。思わず頭を抱える。胸が痛い。
こんな時まで蠢く心臓が憎い。
止まってしまえ。
ノートに連なる「死ね」の2文字が尊い。
涙が溢れる。それさえもうっとうしい。
生きている証があればあるほど、それを肌で感じれば感じるほど。
「…………………………………っっ!!!!!!!!!!!!」
声にならない。言葉にできない。
話してみて、なんていくら優しい人に言われても言えるものか。話せるものか。
そんな簡単なことなら泣かずとも生きて行けるのだ。自分にも何も分からないんだ。
「ああああああああぁああぁぁああッッ!!!!!!!!!!!」
嫌だ、嫌だ、壊れてしまえ、果ててしまえ、
みんなみんな何もかも!!
みんな死んでしまえばいいんだ!!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます