この作品は単なる逆ハーレム溺愛ではありません。
作品の世界観のひとつである逆ハーレムにより生まれた弊害をもキチンと描くことにより生まれた波乱の数々や冒険、闘いを乗り越えていく主人公と周囲が巻き起こす笑いとドキドキハラハラの物語だけでは収まり切れないからです。
次々と襲いくる波乱を乗り越えながら主人公エレノアが『この世界』が持つ歪んだ価値観やそれに縛られ苦しむ登場人物達を時に自身が傷つきながら、なお優しく包み込むように癒していく姿に此方まで浄化されるよう。
人々を縛り苦しめている価値観に対してエレノア自身が足掻き悩み苦しみながらも持ち前の天然とも言える勇気や優しさや弱さや強さで覆し、この世界に生きる人々を心からの幸せに導いていく物語を是非是非お楽しみいただきたいです。
とても素晴らしい作品で、単なる逆ハーレムや溺愛の枠に留めて置くのは勿体無い!!と思えることでしょう。