私の元家族

私はアルボン、ヘルメイドだ。

そして当然私にも私の購入主の家族がいた。しかしその家族はみんな事故で亡くなった。その時の家族はとても良かった。そんな家族を紹介しよう。

私の家族は私を合わせて五人いた。

1人目はこの家族の大黒柱の父、斎藤理玖さいとう りく。2人目がその奥さんの斎藤大和さいとう やまと。三人目が高校3年生の斎藤冬樹さいとう ふゆき。そして最後が今年七歳になる斎藤友さいとう ともだあ。 

そして私がヘルメイドのアルボンだ。ちなみに仕事は理玖が普通の会社員だ。大和は専業主婦の立ち位置。そして子供2人は先ほども書いたように学生だ。そして私のヘルメイドとしての仕事は主に奥さんの手伝いだった。洗濯をしたり料理をしたりときには育児もした。主にまだ小さかった友をお世話をしながら友の姉の冬樹の勉強も見てあげたりした。喧嘩は滅多になく冬樹と友も十歳も歳が離れているので喧嘩なんてものもなかった。

強いていうなら友が冬樹にちょっかいをかける程度だった。

そんな中のいい家族だったがそんな日常あたりまえは簡単に崩れた。

私たちはよく休日に家族五人でドライブに行った。

ある日は別府の温泉にまたある日は安心院あじむにぶどう狩りに行ったりした。

あの日は珍しく町に買い物に行っていた。

家族5人で買い物をしていた。

そして買い物も終わり私は一足先にそのお店から出て待っていた。

そしてその時が来た。

町の雰囲気が一気に変わり皆何かに怯えているようだった。

何が起きたのかはわからなかったがひとまず家族を安全な場所に避難させようと思いお店に入ろうとしたが人が多すぎて入れなかったのでひとまず自分が安全な場所に逃げようと思った。

きっとあの4人は大丈夫だ無事だと信じてその場から立ち去ろうとした。

その時後ろからものすごい音がした。

その音はすぐに空気を振動させ私に伝わってきた。

伝わってきた音を聞いて私は銃声だと。

そして人々が目の前で倒れていく姿を。

その中にはあの大切な家族たちもいたことを。

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