透明人間


あのう　と　声をかけた　君

知らん顔して　通り過ぎた

聞こえなかった　

聞こえないふりした

わたしは　ここにいるよ　

気づかない


あのう　と　声をかけた　君

今日も　声は届かなかった

だけど　隣の君は　振り向いた

声をかけた　君は知らんふり


こころのなかは　ちくり　ちくり

きっと　姿がみえなくて

ずっと　こころは届かなくって


わたしは　みえない　透明人間

君には　みえない　透明人間

あのう　は　もう言わないよ


今日から　君が　透明人間

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る