第2話 森くらい余裕で脱出できるでしょ
「……どこだ、ここ。」
気づいたら俺はなぜか森にいた。見渡す限りの木々。そしてちゅんちゅんうるさい鳥とぶんぶんうるさい虫。
生まれてこの方17年、ずっと東京住みだった俺はこんな森の中初めて来たな…。
って、そんな呑気なこと考えてる場合じゃない。
「確か、ご飯に呼ばれて……それで…、」
階段から落ちて森にいるって訳分からんぞ。なんで森? そしてどうして俺?
なんか、立ち止まってたら足が痒くなってきた。蚊に刺さされたようだ。って思ったら全身痒くなってきた!!
「とにかく動くか。これ以上刺されたら理性が保てない…」
蚊というものは恐ろしいものだ。1度油断したら何日も地獄のような痒さを植え付けるのだから。
まぁ、この森からの脱出もぶっちゃけなんとかなると思っている。俺はその精神で生きてきたのだ。そう、森の狭さなんてたかが知れてるしな。
おそらく数十分後くらいには脱出できているだろう。
「よし、久しぶりに運動するかー。」
俺はそう散歩感覚で足を踏み出したのだった。
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