第6話

「おれ ひと 転生 した」

「俺が転生した理由は?」

「リユウ?」

理由という事がまだ理解できないらしい

「ビョウキ 臭いビョウキ 」

どうやらビョウキが蔓延しているらしい。

それで異世界召喚をしたのだろう

魔王か悪魔かの仕業とでも思ったのだろうか。

俺は彼と一緒に城の外に出る

城の外は

臭かった

汚物の臭いだ

俺は頭が痛くなった

彼は慣れてるみたいだけどな

今までずっとこんなだったのだろう。

そして、ついに伝染病が流行ってきたのだと思う

トイレがあるのは城や、一部の大きい家で、普通の家では川に汚物を捨てていたのかもしれない。

川のない所は道や裏の雑木林などに捨てていたのかもしれない

それで病気が蔓延しているようだ


俺は城に戻ると、トイレをたくさん作って、川から水を引いて、また、下流に流す。

そういう図を描いて見せた

そして病気の人が元気になる様子を図に描いて見せた

かれはうんうん頷いて、そしてその図面をたくさん描いていた。


「といれ ツクル 人 げんき げんき」

彼はおおきく頷いた

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