悪役令嬢の十五年戦争 ～転生先は戦前の日本？！ このままじゃあ破滅フラグを回避しても駄目じゃない！！～

略歴年表１（主人公転生まで）

　西暦１８３５年（天保６年）

一族の創業者、鳳（旧姓＝大鳥）玄一郎誕生

　１８４０年

「阿片戦争」

　１８４７年

玄一郎遭難。大陸の密輸船に偶然助けられ大陸へ。

奴隷として売り払われるも、その後 結社（マフィア）に入ってのし上がる。

　１８５１年

玄一郎、麟（りん）と結婚。

麟、玄一郎、そして鳳一族を導く。その出自（神社の巫女）と不思議さから「夢見の巫女」と一族の中で呼ばれる。

　１８５２年

蒼一郎誕生（蒼家）

　１８５５年

紅次郎誕生（紅家）

　１８６２年

玄一郎、長州藩の密貿易の仲立ち。以後、長州藩と関係を持つ。

また資金も提供し、関係を深める。

　１８６４年

鳳屋（高利貸し）開店。

　１８６６年

鳳玄一郎、長州藩士に復帰。密貿易、資金提供などで活躍。

　１８６８年

「明治維新」

　１８６９年

鳳玄一郎、維新の功労者になる事に成功。

（一部の維新志士の弱みを握ったとも言われる。）

「鳳社中」を開く。維新志士になれた事、大陸との関係を利用して事業を拡大していく。

　１８７０年

鳳屋を鳳商店に名称変更。欧米の銀行形態を真似る。

　１８７１年

戸籍法（四民平等）の制定の時点で子爵の位を得る。

鳳一族は、華族の商人などとも言われる。

（正式に子爵になるのは１８８４年（明治１７年））

　１８７４年

麒一郎誕生

　１８７５年

「鳳商店」から「鳳薬屋」を分離。同時に病院事業開始。

「蒼家」「紅家」に別れ始める。

執事の時田丈夫は、この頃から鳳に仕えている（当時はまだ子供なので丁稚として）。

　１８７７年

虎三郎誕生

　１８８０年

鳳会社から鳳商店（商社）が分離。

　１８８５年

鳳学校（のちの鳳学園）設立（場所は六本木界隈）

　１８９４年～９５年

「日清戦争」

麒一郎が少尉として従軍（戦闘は経験せず）。

　１９０４年～０５年

「日露戦争」

麒一郎が従軍。騎兵の一隊を率いて、主に後方かく乱に従事。日本軍進出の最高記録を示す活躍。

この活躍が、和平交渉で日本を優位にする。

その後のポーツマス会議では、日本は史実と違い樺太島を全て獲得。

（そうでないと、ロシアは長春ではなくハルビンまでの鉄道利権を日本に譲渡せざるを得なかった。）

　１９０５年

鳳家は伯爵家に格上げ。

（鳳家の今までの国への貢献と、日露戦争での活躍の褒賞）

　１９０６年

「鳳石油」設立。

（日露戦争での活躍の分け前として。他の大財閥は、炭田や森林資源に注目。石油は軽視）

北樺太北端での石油採掘を、日本の他社に先駆けて実施。のちに「石油の鳳」と呼ばれるようになる。（日本石油とは対立関係になる。）

鳳商店は、この頃に「財閥」の形を形成。

　１９１４年～１８年

「第一次世界大戦」

鳳財閥は、戦争特需の波に乗って規模を大きく拡大。重工業分野に手を広げる。

また、欧米各所に支店を開設。

　１９１８年～２２年

「シベリア出兵」

麒一郎、時田らが出征。

各地で謀略を実施し、日露戦争で隠していた武器弾薬を、ロシアの反革命側（白軍）に売却。莫大な金塊（５０００万ドル分）を手に入れる。

麒一郎、多くの側近を失う。

　１９１７年（大正６年）

六本木の鳳本邸に現在の本館完成。

同時期、六本木交差点南部界隈の買収、再編も完了。

　１９１８年（大正９年）

鳳学園、神奈川県川崎の生田近辺に広大な土地を買って、六本木界隈から移転。

合わせて、鳳製薬、鳳病院も移転。（鳳病院の一部は六本木にも残る）

　１９１９年（大正８年）

鳳会社を、財閥中枢となる持ち株会社の鳳（合資）会社に改変。日本型の財閥として完成。

（他の財閥も、この時期に同様の行動を取ったので、それに習った。）

創業者の玄一郎死去。

鳳財閥、大戦終結に伴う戦争特需の喪失により、積極的拡大路線が仇となって赤字が急速に拡大。

　１９２０年（大正９年）

４月４日　鳳玲子（主人公の体の主）誕生

鳳一族、スイスに口座を開く。

　１９２１年（大正１０年）

１１月４日　原敬首相暗殺未遂事件

（史実では暗殺。その後、高橋是清内閣成立）

冬、麟が死去。

　１９２２年（大正１１年）

鳳学園の大学部が、正式に大学に昇格。

シベリアから撤退。麒一郎、ようやく帰国。

　１９２３年（大正１２年）（３歳）

　９月１日

主人公転生

関東大震災（玲子の父、大叔父が死去）

日本の景気悪化。銀行が多数倒産。鳳財閥も、急速に経営状況が悪化。